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夢のはなし。
2002年04月05日(金)
そのうち詩に書くかもしれないけど, 最近見た印象的な夢について書こうと思う。
ひとつめ。 印象に残ってるのは色と音。 真っ暗って言うより真っ黒な森の中。 暗すぎて木の陰も見えないけど森って分かる。 そこに湖があって,そこもまた真っ黒で。 そのほとりでは湖を囲うように 赤と黄色の炎が燃えてて, 炎の切れ目に居るのは,一匹の黒い山羊。 体中真っ黒で,立派な角の,金の目をした。 真っ直ぐにこっちを見ていた山羊は, やがて炎に包まれて 耳障りな断末魔とともに ゆっくりと 湖へと落ちていった。 わたしは,何となく怯えていた。
ふたつめ。 大きな龍が居た。 ぐるぐる空を飛んでいた。 何だったか忘れたのだけど,わたしを守ってくれた。 それなのに。 誰かがその龍を燃やしてしまった。 体に火がついて,お腹のほうは炭化してしまって 苦しさに上空で暴れる龍を見ながら もう心なんて残ってないと思ったわたしは 血走った目をした龍を 怖いと思った。
みっつめ。 首を吊って死んだ女の子。 わたしは手を差し出した。 かすかに手と手が触れた。 温かくはなく,冷たくもなかった。 「わたしも,あなたと同じ。」 とわたしは言った。 その女の子は首を振って, 遠くで笑いあう人たちを指差した。 背中を押された気がしたけれど わたしはそっちへは行きたくなかった。 時の止まった時間と 止まることなく流れる時間の狭間で どうしたら良いか分からずに, ずっと立ち止まってた。
悪夢のような,そうでないような。 どこかの漫画のような内容だったりもするけど。 いつも何となく切なく感じる。 わたしは,何を思ってこんな夢を見たのだろう。
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