白痴日記
白痴



 夢を見ているかのような一日

生温い空気が,肺に入って
中途半端な午後の陽射しが,睫毛を灼いたけれど
其れは覚めない悪夢の続きのような.

叫ぼうと喉に力を込めて,産み出したのは溜息で.
しゃがみこむ代わりに,とぼとぼ歩いた.

2003年05月22日(木)
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