白痴日記
白痴



 ホームセンターのモルモット

その赤い目をした白いモルモットは
汚れて生きていました.
腰の辺りが脱毛していて,じっと動かずに.

側にいた従業員の女の子(優しそうだった)に
「治療はしているのですか?」と聞く.
薬は塗っているらしい.
「申し訳ありません.」を繰り返す女の子.

あなたに全ての責任があるわけでないし,
私に「申し訳なく」などない.
言葉は垂れ流されていく.

モルモットは動かない.

2002年10月24日(木)
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