白痴日記
白痴



 

胸が華やぐ
ただただ其れだけで

生きていることが一瞬だけ
嬉しくなる

私の目は永久保存カメラのように
私の皮膚は形状記憶のように

地獄がまた始まったことを
うなじのあたりに
感じながら

いつかの夏の恋の始まりを
思い出す
一瞬のすれ違い,一瞬の視線

その日から私の足はただ
私の心臓はただ

あなたによって
私のために.

愛してる,愛してる

2002年05月16日(木)
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