部長motoいっぺい
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2004年07月15日(木) Rear Ender(前編)

アメリカ在住も3年となると、日常生活で初めての経験は少なくなる。

が・・・、そいつは突然にやって来た。

Rear Ender、つまり追突事故である。
始業前に国際電話会議が予定されていたため、僕はいつもより30分早く家を出て、いつもの道を会社に向かった。それが悲劇を呼んだ。

フリーウェイに向かう道の交差点で信号待ちをしていた僕の車の前には、2台の車が止まっていた。信号が青(アメリカではグリーンと呼ぶ)になったため、前の車に続いてゆっくりとアクセルを踏み、車が動き始めたところで突然の衝撃。後ろの車が突っ込んできたのだ。

車を路肩に寄せて僕は車を降り、両手を大きく広げて怒ったポーズをしながら、後ろの車に向かった。後ろの車の運転手は30代のヒスパニック系?のおばさん。

彼女も車を降りてきて、

「信号が変わったから、あなたの車が先に行ったと思ったのよ〜」
「でもまだそこに居たのね〜」


と謝るでも悪びれるでもなく言い放った。しかも、

「そんなに大した傷じゃないわね〜」
とか抜かしやがった。

さすがに僕も頭にきて、

「あんた、ガッチリぶつけただろ! ここに傷もついてるじゃないか!」
と大きな声を出して怒った。

「警察を呼ぶからな」
と言った所、

「その必要はないと思うけど、呼びたかったら呼べば」
と、彼女はまるで他人事のように言った。

僕は携帯電話から初めて911に電話をかけ、事故に遭ったことをオペレーターに話したところ、彼女は地元警察に電話をまわしてくれた。地元警察からは、けが人の有無や救急車の要否などをきかれ、僕はパトカーだけをよこしてくれるようにお願いした。

パトカーを待つ間、僕は保険会社からもらっていた事故記録票というシートを相手に渡し、名前や住所と自動車保険番号などを記入させた。

その間、僕はあらためて車のダメージを確認した。すると、衝撃の割には確かに傷は浅いようだ。バンパー自体に傷はついているものの、凹んだり歪んだりはしていない。以前に日本で追突事故に遭った時に、かなりバンパーがダメージを受けたことを思えば、今回のダメージは確かにかすり傷程度と言えそうだった。しかし、見えないところが歪んでいる可能性も否定できず、車体の検査とバンパーの傷をとるために、修理工場に行く必要はあると判断した。

そうこうしている間に、パトカーが到着した。

(以下次号)


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