部長motoいっぺい
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2003年06月03日(火) マグロ減少に対するアメリカ人的発想

昨日のこと。

いつもの通り各新聞のウェブサイトにて、日本のニュースを読んでいた。
すると、

「マグロが過去50年の間に、約10分の1に減少している」という記事が、ワシントンポスト紙に載った

という記事が目にとまった。
どうやら、カナダの科学者の調査論文が、科学雑誌のネイチャーに掲載されたことがきっかけになっているらしい。

もちろん乱獲により、種が絶滅してしまうのは避けなければならないが、現実的に怖いのは、こういったデータに対する「アメリカ人の過剰反応」である。
つまり、「マグロは減っているらしいから、獲るのを止めよう!」なんていう主張が、大手を振ってまかり通りかねないのが、この国の人々の怖いところである。
実際には、アメリカ人もマグロを食べるし、クジラと違って哺乳類でもないから、それほどの議論にまでは発展しないと思うものの、ちょっとした弾みでそういった主張が台頭してくる可能性は否定できない。

こういった「短絡的発想」も、見方を変えれば、アメリカのダイナミズムを示す良い面でもあり(考えるより、まず行動)、必ずしも悪いとは言い切れないのだが、仕事でアメリカ人と付き合っていると、「もうちっとは、後先のことをロジカルに考えてから動いてくれんもんかのぅ〜」と思うことも少なくない。

まあ、考え抜いてからしか行動せず、「行動したときには時すでに遅し」ということが多い国民性にも問題はあると思うのだが。



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