部長motoいっぺい
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2002年04月22日(月) I-94紛失事件(後編)

↓お読みで無い方はこちらを先にどうぞ。
I-94紛失事件(前編)
I-94紛失事件(中編)




「笑い事じゃない!」

と一喝された僕は、戦法を和やか路線から真面目路線に直ちに切り替えた。











「貴方が言うようにオフクロがなくしたのかも知れない。でも僕には分からない」

「現実にI-94は無いのだから、どうしたら良いか教えてください」

と彼にお願いした。


すると入国審査係官は、

「とにかくお母さんに探させなさい」

と繰り返した。









そうこうしているうちに、オフクロが嫁と子供達を連れて事務所に入ってきた。
子供達は気持ち良く寝ているところを起こされて半べそをかいていた。

僕はオフクロに

「I-94をとにかく探せって言ってるんだけど」

と告げた。


オフクロは、

「昨日ホテルでも探したんだけど、やっぱり無かったのよ」

「空港ではもらったものをそのままジップロックに入れて、かばんの中にしまったから無くす訳はないと思うんだけど」

と僕に言った。

僕は係官にオフクロの言葉を通訳して伝え、そのかばんとジップロックを開けて見せた。

係官もさすがにこれ以上無駄だと思ったのか、半べそをかいている子供達を見て多少は可哀想だと思ったのか、I-94紛失者に対する手続きを開始してくれた。




「再発行するI-94に必要事項を記入して、手数料6ドルを払いなさい」
























最初からそう言わんかい!

と思ったものの、当然口にはださず、とりあえず作り笑顔を浮かべて

「THANK YOU!」

と僕は言った。





オフクロは早速書類に記入を始めたが、老眼鏡を掛けていなかったのでうまく書けない。あわててかばんの中を探し始めたが、なかなか見つからないため、僕が代理で書き始めた。


すると係官は、

「書類は彼女に書かせなさい」

と冷たい事を言ったので、僕は


「メガネが見つからないんだから仕方がないじゃないか!」

と抗議した。

すると、

「質問に答えるところ(入国を断られたことがあるかないか?など)は、自分で理解して書かなければならない」

というので、僕は



















全部訳して彼女に伝えてYES/NO(もちろんNOのみ)を聞いたうえで代理で記入した
↑これなら文句あるまい



というわけで、オフクロは何とか米国再入国を果たすことが出来た。

(完)


【追記】

本日無事オフクロが日本に帰国しました。
またいつもの生活に戻りますが、業務多忙時期につき更新がままならないこともあるとは思いますが、気長にご愛読の程よろしくお願いいたします。