覆面作家企画6Aブロックの感想です。
A01 世界の秘境から 〜夏だ!花火だ!お祭りだ!真夏の六千文字スペシャル〜 今回は通常放送より三千文字拡大版!豪華六千文字にてお届けいたします!
おおおおぉい!
そこで終わりかよなエンディングといい、タイトルと言い、最初からA01の座を狙って書いた作品ですよね、ねっ(微笑み)
まじない師以外のみんながかなり適当で腹黒すぎです。テロップもねつ造満々。全ては視聴率と島の観光化、秘境イメージを損なわないように作られたものかもしれませんが、これはひどい(笑)しかも野球で放送がぶった斬られるという……
できることなら、覆面終了後に完全版を再放送(?)してもらいたいです。
A02 真夜中のラブレター 〜男子学生より愛だけを込めて☆〜
本人たちは至って真剣なのに、どう見てもお馬鹿で抜けてるよねぇ、としか言いようがないお話。実際こんなラブレター貰ったらドン引きですが憎めない三人組ですね。きっと彼らは今後の学園生活でも色々やらかしてくれるんじゃないかなー、と想像が膨らんでしまいます。先生たちの二つ名やその役割も面白くて、是非シリーズ化してもらいたいなぁ……
A03 鬼の泪
自分や周りにに不都合があると異形のもののせいにする、でも異形のものたちにとっては自分たちそのものが災厄だったという話。
これは人間同士の間にも言えるような気がして身につまされました。
そして鬼である兎月と異国の瞳を持つ少年、青空の引きあわせは穏やかなのに対し、朱桜との出会いには緊張感と物悲しさが漂っている、この対比がいいですね。
紫苑を手にかけなければならなかった朱桜の諦めに近い感情はやるせない。生きとし生けるものの伝承や言霊の力というものを突きつけられた、そんな気がいます。
A04 灯
「両想い」とはちょっと違うけど、お互いの心を奪い奪われたお話。「想い」が石となって吸い取られるという設定が面白かったです。
女はこれまでに一度も恋をしたことがなかったのだろうか?
口づけのあとで女側の気持ちを深読みすれば、押し倒されて思わずどきっとしちゃった。これって恋? な解釈もなきにしもあらず。
男は女の心を手に入れたけど、どこかしら憂いが残る結末でした。
A05 エダの花火
人間が花火の材料となって戦争の道具に使われるというのが衝撃でした。
>満十五歳以上というたった一つの基準をクリアして申請すれば誰でも花火になれる
>「花火になるよ」と言ったなら「おめでとう。ちゃんと見ておくよ」ぐらいの言葉が適当
このへんのくだりは神風特攻隊に似たものを感じます。命を散らす姿を美しいと捉えた過去の日本を思い起こさせます。
先生が花火になった理由は私にも分かりかねますが、人の死を「美しさ」で例えるエダに一石を投じたかったのかもしれませんね。
先生の終焉がなんとも切ないお話でした。
A06 羽虫
これも胸を締めつけられる。厳格な家に縛り付けられていた千尋は死を選ぶことで自由になれたのだろうけど……切ないなぁ。残された遥が可哀想に思えてなりません。
遥は千尋の居場所であろうとした。千尋もその気持ちは分かっていて、でも彼の哀しみはもっと奥深くに根が張っていたのかもしれません。17という美しくも脆さを抱える彼の寂しさが所々に伺えました。
ただただ、冥福を祈るばかりです。
A07 一生分の
濃い。名がカスガだけに内容も濃いですね。しかも「ピンク」のリボンって――作者さん、覆面の上にオードリーを乗っけてるに違いない(笑)
奴隷と主人という特殊な環境が独特の世界観を醸し出しています。カスガが一人暴走してたら目も当てられない所でしたが、ちゃんとツッコミ役がいてよかったです。
ここまでくると、ファリエルの過去や詳しい素性が気になる所。ファリエルの存在は最後、カスガへ感情の変化をもたらしますが、これが吉と出るか凶とでるか……続きがあるなら是非読んでみたいですね。
A08 dead???:エンドorスタート
コロナが火にまつわる名だったんで、ミヤの由来は何だろうと思いぐぐってみたら――易占の火沢睽(かたくけい)と出てきました。これ当たり?
コロナや暁がまとう炎のくだりが面白かったです。どピンクとか虹とか、これぞ遺伝と言ってもいいでしょうね。こうなってくると二人の両親が何色なのかも気になります。
そしてコロナの助言で弟君が無事生還できてよかった〜 とても楽しく拝読させて頂きました。
A09 火消し参り
ひよりちゃんに萌えを感じました! 高速で手をぶんぶん振っている姿が目に浮かびます。そして少年の「ひっさつ! えんきんほう!」に吹いた!
この話では「そういうものだから」という台詞が随所にちりばめられています。曖昧な言葉ではあるけれど、ここまで出てくると何だか納得せざるを得ないような、不思議な感覚ですね。
幽霊が出てくるのに最後まで心穏やかに読めました。
A10 キャンドル・ミッドナイト
自転車でのきままな一人旅。子育てに追われる身としては、羨ましい……
ひとつひとつの描写が丁寧でふっと脳裏に背景が浮かびます。宿でシャワーの水がお湯になってほっこりする所も、あるあると頷いてしまうほど。
おかみさんが人差し指を唇に添える所はどこか色気を感じます。
想像のなかで旅行を私も楽しませて頂きました。
A11 PT
PTとは何だと思う? から始まる物語。だれかを説得する語り手の口調が軽快で、あれよあれよと言う間に読み終わってしまいました。
結局のところ、「名は体を表す」ということかな? そして異世界(仮想世界?)に直接ダイブするゲームというのに驚きました。
この場合、痛覚とかってどうなるのかなぁ、と思いつつ、主人公たちのキラキラした様子に青春を感じる私なのでした。
A12 IRCオリンポスログ@プロメテウス炎上
Aブロックの締めはチャット論争という、これまたカオスなお話。この配置で来ますか。恐ろしやAブロック。
私は日本の神様をかじった程度なのですが、ウィキで登場人物調べたら日本の神とか宗教の神とかごった煮状態でまさにカオスwww
そういや小学生の頃、学芸会で上級生がプロメテウスが火を人間に与えたという話を演ってたなぁ、と思い出したりしながら読んで(ログを追いかけて)おりました。
ゼウスが終始いじられっぱなし。冥界に帰りました、奈落に落ちましたってwwwなんかドリフのコント(年齢バレる)見ているみたいwww
さっきから草が生えて仕方ないわwww