覆面作家企画6絶賛開催中でございます。
今回は開催期間内に感想、推理を多くあげられたらと思っております。
ひととおり全作品を拝読、F→G→A→B→C→Eの順で感想・推理をしていきますね〜
ということで、
まずはF(ancy)ブロック感想です。
F01 アイ・アム・ファイヤーマン!
火の玉がかわいすぎてたまらん。つぶらな瞳で物騒なこと言う所とか、どこか抜けている所とか。是非擬人化スタイルも見てみたい。
ラスト、水野さんの素早い行動に驚いたけど、このぶんだとドブ沼が蛍沼に戻るのもそう時間はかからなさそう。
終始テンポが良くて名前を使った小ネタも面白かったです。
F02 命がけの結婚
政略結婚とは言え、初夜に嫁に投げ飛ばされる夫……なんだこの美味しい展開は。そして最後の台詞が可愛すぎる。
力があっても刃の長の命により、敵と戦う事も大事なひとを守ることもできなかったヤナ。かなり辛かっただろうな、と思います。
ガイバと黒霊の問題、アルヴォンとの恋愛(フラグは立った)もこれからって感じで続きが気になるお話でした。
F03 僕も愛しているよ
これは切ないなぁ。終盤にある女装オチは想像がつきませんでした。
エンジにとって魔物退治は死ぬための旅。どんな気持ちで毎日を過ごしたかと想像するとやりきれなさしか出てきません。
救いだったのは、愛する人に出会えたことなんだろうなぁ。それ故にタイトルにもなったダニーの一言が心に染みてきます。
F04 「幸福な食卓」
氷菓子がとても美味しそうで、深夜にこれを読んだことを後悔しましたよ。ホーホーの鳥はこんな鳥なのかな? モゥはきっとこんな動物かなと想像するのが楽しかったです。
『温かい料理が並んでいる食卓は、それだけで幸福の象徴だ』
師匠のこの言葉がとても奥深い。目の前に食べものがあること、食べられることの幸福は人間の基本だよねぇと。
主人公を取り巻く店の人達も家族のよう。芯の底からあったまる、読後感の良いお話でした。
F05 火と水の婚姻
おや、こちらも政略結婚ですね。でもお互い愛し愛されているなぁ。
けしからん、もっとやれ(笑
個人的には在景殿が気に入りました。お茶目で大人で少し影のありそうな所が好物です。在景殿と小煌の、源氏物語的なお話も見てみたいなぁとおもいました。
F06 夕星☆えとらんぜ
家政婦は見た、なノリでドキドキの少女小説。冒頭からストーカっぽい展開でおいおいおいと思ったらSFに吹っ飛びましたねぇ。
加賀瀬くんのお食事シーンがとてもシュールでございました。加賀瀬くんの(宇宙人的)日常生活がどんなものかも気になる所。
最後はやっぱりフラグが立ったと思う私なのでした。
F07 火のないところに煙をたてるお仕事です。
ヤンデレ主人公こえぇぇぇぇぇっ!
私も最初は理沙のことを嫌いなのかと思ってたら、逆だったというオチ。
理沙を側に置くための布石一つ一つが破滅へのカウントダウンにも聞こえて仕方がないです。
今後、逃げ道を奪われた理沙が共依存に追い込まれていく姿が想像できて二度ガクブルでした。
F08 凱旋の火矢は墜されたし
これは一人の女性の逃亡劇を顧みる話ではありますが、家族の絆を考えさせられる作品だな、と思いました
文章をよくよく読んでみると、イェリネクの一家はアロイス親子以外、血のつながりが全くないんです。
それを考えると、この展開はすごい。戦火の最中とはいえ、よっぽどの信頼関係がないと赤子を託せないと思うんですよ。
イェリネクのきょうだいたちは芯の底から繋がっていたんですね。そう考えると彼らを引きとり育てたマトカ様はすごいなぁ、と思うんです。
託された赤子が泣くたびにスヴィータがおろおろする場面が浮かんで、こっちがどきどきしてしまいました。
最後は幸せの結末で良かったです。
F09 千匹皮姫
正直に言います。いきなり劇の台本から始まってビビりました。この滑り出しは作者さんの作戦勝ちと言ってもいいでしょう。
舞台公演に奔走する主人公の真剣さや焦りや諦めにも似た感情、自尊心が波のように押し寄せて、そのカオスっぷりに人間臭さを感じました。
そして長谷川君の役のめりが窮地を救うというのはとても意外だったというか、私も尊敬しました。でも役同士の恋愛で終わってしまうのですね〜
F10 灯油あります。
ナズナさんが可愛らしい。そして彼女の服装から背景にある喫茶店の風景や調度品。この店は「萌え」の詰め放題ですかっ。
けしからん。実にけしからん(褒め言葉です)
「お客さん」に対するそれぞれの反応や対応が面白くて、読んでいる間も顔が緩みっぱなしでした。
そして減減法を初めて知った私でございます。ごちそうさまでした。
F11 愛の消火大作戦
トン子ちゃん可愛い〜
好きな男の子の前で恥じらう少女の姿、嫌だよと愚痴りながら徐々に惹かれてゆく少年。このなんとも甘酸っぱい青春恋愛ワールド、によによが止まらん。
主人公の本心を引き出したアトマイザー及びこれを発案した戸川くん、ナイスプレイでございます。
そしてfancyブロックの〆に素敵なデザートを頂き、甘い夢に浸るおばさんなのでした。