はーうー。
ようやく折り返し地点だー
このあとB→A→H→あとがきの順でまいります。
今週末までにコンプリートできることを祈りつつ。
Cブロックの感想いってみよー。
(意見には個人差があります。読み違えはスルー推奨)
C01 天つ虫といとしき亡き月の王 注
娘の口から語られるとある国の物語。
童話っぽい雰囲気で(注)ってどういうことなのかなーと思ったら、あれれ場面転換? 男のうめき声? じわじわと押し寄せる暗さに緊張を持ちつつ。最後には「うーわー」と叫んでしまいました。
天つ虫=蚕って怖い。
この忍び寄る怖さを作りだした作者様に敬服です。
C02 踊り子と王様
クラベルの潔さがこちらの心に突き刺さってどうしようもなかった。仲間を助けるために自らの命を差し出した彼女。奴隷という言葉がこれほど重く感じたことはありません。
だからオーガストがその後必死になって国を立て直してくれてよかったです。
また彼に嫁いだ王女様もどんな人生歩んだのかが気になります。王女視点でのオーガストの物語も読んでみたい。
C03 瓶詰め
瓶の中に広がる飴玉のコントラストを想像したらこっちがわくわく。「花火の瓶詰」にはおおっ、と唸ってしまいました。
仕込み飴→星空、チョコ飴→着地した土と同じような色など、例えがすごく上手いですよね。
悠人と将のやり取りを読みながら自分が小さい頃のことをふっと思い出したりして……「夏休みの友」ってまだあるんでしょうか?
C04 首長竜、旅に出る
冒頭から十行読んで「キャラ濃ゆっ」でもこう言うの大好きだー
特にカサイ先生、あなた最高ヨ。首長竜よりもあなたが動くという方に見悶えしちゃいましたよ。
しかもオネエ言葉で素敵な事言っちゃうから憎らしい。物語の最初から最後までにまにましっぱなしでした。
C05 白魔道の街で
ファンタジーでお決まりの「勇者」がwwお告げが大雑把すぎ。しかもアーサーが弱くね? とツッコミ満載で面白かったです。
RPGでいう所の「○○がなかまになった」というエピソードを切り取った感じ。ステファンが森に住む理由も興味深くて、ぐいぐいと物語に引き込まれました。
この話の続き是非読んでみたいです。できれば魔王倒す所まで!
C06 モノクロ
>天使みたいな二人が、似合わない大ぶりの銃を手にしていた。
この一文でどれだけ妄想が広がったことか! 二人の背中に羽ばたく白黒の翼。ひらひらと舞い降りる羽たちが……しかも銃をぶっ放すなんてストイック!
それにしてもこの話に出てくるパンはどれだけ固いのだろうか? ちょっと挑戦してみたくなりました。
C07 色彩認証
いいなー、小説支援マリオネット。私も欲しい〜
あやちゃんを私に下さいっ! と言いたい所だけど、ボキャブラリー低い私だと色彩認証即アウト(赤点)な気がする(汗)
まるで自分の意志を持ったようなサイネットが人間の感性を試す感じがとても新鮮でした。
C08 グッバイ・ロンリー
大学生のサークル活動(という名の飲み会)を描いた作品。
怜平と実咲子の会話に恋の駆け引きのようなものを感じて、「来るか? 来るのか?」と期待。
カウントダウンのあとの告白で「キタ―っ」とひとり画面の前ではしゃいでおりました。
いいなぁ、青春だ。二人が無事おつき合いしたということで、その先もちょっと読みたくなりました。
C09 赤い鞄
おお、これはミステリーなのか? 実は妻は生きていて……と読みながら色々な妄想が走った作品。
読み進めていくにつれて赤い鞄の中身が気になって……って、ええーっ、どうやったら鞄の中に首が入るんじゃい!
じわじわと押し寄せるような展開にこっちがどきどき。この作者さまの種明かし(あとがきテンプレ)がすごい楽しみだーーーっ。
C10 SIKI
ええと……、読んでいて非常に妖しい雰囲気が(褒め言葉です)これは禁断の愛なのかっ?
叔父さんと姪だよね? え? これって法律的にアリな恋愛だっけ? っていうか私、どっかで読み落とししてる?
今も疑問符がぐるぐるとまわっているのですが、ボクっ子な主人公が時々見せる女性に結構萌えました(笑)
C11 オレンジの君
ボーイミーツガールinキャンパス。「〜の君」という表現は古風というか、源氏物語を思わせるような感じですよね。
オレンジ繋がりで出会った二人が今後、どう近づいていくのかが気になる〜
文章も読みやすくて、思わず微笑んでしまう展開。読んだ後は果実のような清々しい甘さが残る作品でした。
C12 色とりどりの世界
>「おれの色を買ってくれ!」
この言葉が衝撃的でした。グレンが母親の為にした犯罪。そのせいで今まで見てきた「色」を失うとは……
>「見えなくてもいいんだ! おれだけが見えたってつまんないよ!」
確かに自分ひとりだけカラーの世界を見れるのは孤独なのかもしれない。でもこんなにも身につまされるのは何故でしょう。グレンが子どもであまりにも純粋すぎるからでしょうか。
読み終えた後、何だかすごい泣けてきた……
感想文の長さでも分かるようにC12はすごく印象に残りました。
そしてC09がっ……
これ終わったら作者様のサイトに即飛びにいくんだぃ^^