覆面の正解も発表になったので、自ブロックの感想(完全版)をupです。
下線部分は以前upした際の抜粋部分です。
みなさまお疲れさまでした〜
C01 迷い人の道標
転生とパラレル世界が同時進行したファンタジー。どの時代、どの世界においても根底となる魂はひとつであって、それらを繋ぐ記憶は深層にうずめられている、ということでしょうか?走馬灯のように流れる場面に混乱しつつも、最後まで読めば、それはまるでプロローグのよう。お題である「道」は紫苑(シオン)という少女の記憶であり未来だと私は解釈しました。
この物語の続き、実は作者さんの中でかなり出来上がっているのではないかと深読みしてみたり。
C02 峠越え
何だか壮大な戦記を読んでいるようでした。冒頭から中盤にかけての交渉術はさすがです。跛足の狸爺、ストンデンはなかなかやるなあ。
けれど皮肉かな。せっかく国が助かったというのに、王が彼に嫉妬したことが「破滅へのカウントダウン」を早めてしまったのですね。師弟の絆が固かったからこそ、師を失った代償はとてつもなく大きかったのだと思います。
それにしても、ガーゴル王国が鎌倉と似ていますね。周りを山で囲まれているから攻めるのが困難であるという点においては幕府を開いた源頼朝の心中と重なります。
C03 来客御礼
こんな展開は嫌だ(笑)押し売りされるために召喚って、何だか貧乏くじじゃありません? すごく面白かったけど。
別世界に飛ばされた時の主人公の慌てぶりがいいですね。現実を粗さがしする姿とか、必死で夢オチにしようとしている所とか。読んでいて顔がにまっとしました。そしてリーファーのインチキっぽい台詞で更ににまにま。めちゃくちゃ怪しすぎます。珍しい苗字に食いつきのいい私としてはなかなか面白いオチでした。調べてみたら「客さん」は愛媛県にいるみたいですよ〜。
(追記:F02「ばみゅーだ☆とらいあんぐる」に出てきた「大豆生田さん」は栃木県に多いらしい)
C04 選ぶべき道
思えば、ハーフエルフが出てくる話を読むのは初めてかもしれない。序盤と終盤で視点が変わっているような……と疑問に思いつつ。文書の運び人たちが何処へ行くのかが気になってました。「人身御供」って言い方を変えれば「神との結婚」とも取れるんですよね。だからフィーのお姉さんがそうなってしまうのかと、ついつい深読み。もしそうならのんびりしている場合じゃないだろー、と勝手にツッコんでおりました。
とにもかくも、イディスが仲間でよかったね、ということで。
C05 sai−ai
ホラーかと思ったら、ミステリーだったんですね。してやられました。タイトルの「sai−ai」はそれぞれの「最愛」の人をかけているのでしょうか。
愛とか友情的なものかはともかく、シモンにとってヨハンはかけがえのない存在だった気がします。きっとアナスタァシアより信頼していたのではないでしょうか? その思いのひずみが悲しい結末を引き起こしてしまったような、そんな気がしてなりません。
物語の端に出てくる桜の描写が儚くとても美しく響きました。
C06 ワン・ラスト・キス
小さな世界から飛び出した少女のお話。身分違いの青年との恋の行方が気になります。注目すべきは少女の言葉が物語が終わる頃にはしっかりと聞きとれるようになっていること。それだけで少女の心境の変化が伺えるというか、この表現に脱帽です。上手いなあ。
脱走を手伝う御者さんも辛口を叩いている割に、とてもいい人というか。ロードムービーを見ているような錯覚を覚えつつも、口づけの場面では「うきゃああ」と叫びそうになりました。もうロマンスとしか言いようがない。
少女が青年と再会できることを祈ります。
C07 おばけの道案内
日記形式で語られる物語。すいません。おばけよりC言語の方に食いついてしまいました(笑)ええと、作者様は名鉄(名古屋鉄道)とか愛知県に詳しいのでしょうか?
幽霊がいっぱい出てくるわりにはとてもほのぼのとした雰囲気をかもし出しています。おばけたちを導く主人公が観光案内の窓口の人みたいに思えてなりません(笑)きっと毎日賑わっているのでしょうね。
裕人さんがその後どうなったのかが気になります。主人公の守護霊になっているのかな? だとしたらこれもハッピーエンドってことですよね。心温まるお話でした。
C08 変化妖怪花火道
粋な妖怪たちに拍手を送りたいです。舌打ちするお姉さんの姿が浮かんではこっちがにやりとしてしまいました。久々のシャバで勘がくるってしまったようですね。でも、水に落としたインクとかグラデーション花火は一度見てみたい。
短いながらもとても楽しめる、風流な話でした。
C09 この道の終わり ※注
切ないです。運命とはそういうものなのか、いや違うだろう? と自問自答しながら読んでいました。私の中で、未来が読めるというのは不運であり希望であると思うんですよね。どんなに厳しい結末だとしても、それを諦めず乗り越えていくべきものだと思うんです。だから諦めちゃだめだよお、と心の中で叫びながら主人公たちの行く末が気になって仕方ありませんでした。
運命を受け入れた彼女の心の強さを感じ取ったのに、ただひたすら悲しい物語。でも文章はめちゃくちゃ好みでした。
C10 ラブストーリー
拙作なのであとがきのようなものを。
今思えば台詞とかの不自然さをどうにかしたいです。脱字もありましたね。サイトにupする時は修正したいと思います。そして「僕」の正体は犬派と猫派がいたようで。一応、私の中ではワンコという認識でした。しっぽをぱたぱた揺らすのは喜んでいるときですから(猫は相づち程度)でも書いていて猫っぽい描写だな、と思うところもありました。
プロットによると「僕」は<黄金色に輝くおぐしと、グレーの瞳が特徴。垂れ耳の雑種>らしいです。走り書き程度だったので執筆時はその設定すら忘れてました(汗)なので、皆さんの想像に委ねた形に近いかな? ダックスとかチワワとか、小型犬が多かったのは「君」が「こんな小さいのに」と言ったせいでしょうか?
あと「僕」と「ジュンちゃん」の人気は上昇なのに「君」は賛否両論だったのが面白かったです。なんで犬ごときでで結婚をあきらめるんだ? とか、彼女の最初の台詞がわざとらしいとか(笑)ツッコミ満載でした。そこで新たに考えた「君」の設定(言いわけともいう)
<昔飼っていた犬が死んでペットロスから抜け出せなかった。「僕」と出会ったことで再び犬と向き合うようになる>
なんだかベタベタな展開になってるなぁ……
そうそう。褒めていただいたタイトルは最後の一文書いた瞬間に降臨しました。神様ありがとう(笑)皆様のご意見は次の執筆に生かしたいと思います。
C11 ある冒険者夫婦の帰郷
ライトノベルな雰囲気とラブラブ度が見事にかみ合っています。居合わせたジャックもなかなかいい味を出していて、すらすらっと読めちゃいました。口裏合わせの旅お疲れ様です(笑)
いやあ、ラスボスが女性なのは盲点だった。オチにしてやられました。
そういうハッピーエンドのゲームって今までになかったですよね。これこそ憎しみを超えた愛(笑)最終決戦でプロポーズ最高!
変にテンション上がってしまいましたが意外性が見事にハマったお話でした。
C12 八月の空蝉
逆転に次ぐ逆転なミステリー。実はこの作品が隠れ蓑になってくれるといいなぁ、とこっそり思っておりました。横溝正史を思わせるような昭和の雰囲気、赤ん坊の入れ替わりと、まるでドラマを見ているようでした。最後のオチはそうくるのか。全体を通しても私のツボを刺激してくれました。結びの一文も印象的で、とても楽しませていただきました。
いいなぁ。こういうどろっとした推理物、一度書いてみたいです。
割とストレートなお題消化の自ブロックでしたが。
A&Cでは茅さん、天菜さん、恵陽さんが一緒でしたね。
データ収集「命」の羽津樹さんとご一緒だったのが幸いかなと最初は思ってましたが(即死だけは免れたかったので)甘かった。
半分以上の方に当てられるわ、推理でふたりの「とーや」さんに惑わされるわ。ぐだぐだでした。
自ブロックの迷走ぶりを打ち明けると。
・C01は文体で千里さんに確定。
・C04も話の雰囲気から夜紡静さんに確定。
・松原さんは重厚な文章を書かれるのでC02、C09に絞れた
・天菜さん、よもぎの森さんは話の雰囲気でC06かC07と予想。文章とタイトル勘でよもぎの森さん→C07、天菜さん→C06に暫定。
・コメディ路線のC03,C11はらっきーからー。さん→C11、月島さん→C03で暫定。
・羽津樹さんは「陽だまり」を読んだ時、恋愛なのに推理っぽい文章があったので「今回は推理もので来るかも」と予測。だからC05,C12に絞り、文体からC12に暫定。
・「久遠の骸」のダークっぽさに妖的なものを感じてC08→なつさんと暫定。
・茅さんは洋風でハード系? 男性的なものを感じて、男性率の高いC05に暫定。
そうなると消去法で恵陽さんがC02かC09……ん?
「とろけるほどに」を読んだ直後だったので何か違和感が。情緒的ではあるけど、恵陽さんの文体がC09とかみ合わない。
松原さんがC09と仮定して、C02だとしたらもっとかみ合わない。「峠」は誰が書いたんだ? となって唸ってしまいました。
そこで一瞬(策士)羽津樹氏が頭をよぎったわけですが、日ごろ見ない文体に違和感。「推理もの」というのが頭に残っていて「まさかね」「ありえないかも」と思い込み(何故そこを追求しなかった自分!)
結局松原さんをC02として確定。恵陽さんは糖度の高さでC06に確定。天菜さんはタイトル勘でC07へ。
そしてよもぎの森さんをC09にスライドするという博打を打ったわけです。
おかげで自分が「右と言われたら左に歩く」人間だという気がしてきました。羽津樹さんには完全にやられた。C02だったなんてっ!
思えば「覆面の作品は早めに出した方がいいよ〜」というアドバイスをくれたのも羽津樹さんだったような――あれ?
もしかしてあの時から覆面かぶってました? あの時から騙し合い始まってたんですか?
だとしたらすんごい悔しいんですけど(笑)
あと、Cブロック推理の際、私を犬好きだとおっしゃってた方が何人かいましたが。
私は天性の猫派です。猫ストーキングできるくらいの重症者。道を歩く時はノラさんをいつも探してます。(だからF06「落とし物」では悶えまくり。胸打ち抜かれていた)
もちろん犬も好きですよ。
でもそれは相方とその家族の影響が大きいかも。実際、相方に指摘されなかったらハナちゃん(実家にいる柴っころ)のことなんて無関心だったし。きっといぬにっき書いてなかっただろうと思います。
最近覆面ネタばっかりですが。
次回は他ブロックの推理結果についての感想、反省等々書きたいと思います。