夕凪の街 桜の国。
先週本を買っておきながら。
絶対書いておかなきゃと思いながら、日だけが過ぎてしまいました。
「夕凪の街 桜の国」
こうの史代さんの漫画です。
今度映画化されるようなんですが。
実際はで100pちょっとで短編が3作品詰まった本。
これで800円と言う値段。
数ページの立ち読みで心惹かれた私は、最初「高っ」なんて思いましたが。
最後まで読んで、これはとても価値のある買い物だと思い直しました。
一度は読んで欲しい、と思わずにいられない短編集です。
昭和30年から現在までを描いた物語で。
終戦から10年経ったヒロシマ。
そこで生きてきた人達とその子供達の生活が。
史実を交えながら。
明るく、楽しく。
のどかに。
時折強烈な負の感情を載せて描かれています。
見た目残酷には描かれてはいないんですけどね。
モノローグがとても暖かくて、強烈で、切ないんですよ。
戦争を知っている祖母や親の過去。
知らない子供達の現在。
そして現実を生きる私も。
何かで殴られたような衝撃を、いつの間にか受けていました。
この間チェルノブイリ原発事故についてTVでやっていましたが。
いつの時代も、何処に住んでいても。
普通に過ごしているだけの人達が被害を受けてきたというのは。
とても悲しいことだと思います。
今あるいのちの大切さを、忘れて欲しくないですね。
2007年06月23日(土)
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