しばらく実家に行ってなかったので。
忙しい最中の相方を言いくるめ(?)帰省してみました。
すると。
実家にいる兄が「ホタルを見に行こう」と誘ってくれまして。
おっ。ホタルですか。
地元民にも関わらず、今更な話なんですが。
ウチの実家周辺はホタルが見ることができます。
源氏と平家、両方いるのが謎なんですけどね。
ウチの近所に現れるのは平家さんだそうで、農薬の空中散布前の今が見頃。
ちらほらと田んぼに出没します。
でも今回は源氏さんの鑑賞会。
市内に名所なるところもあるらしいんですが、今回は地元民しか知らない超穴場を案内してくれました。
車でちょっと走って路肩に停めて。
そこからは川に向かっててくてく歩いて。
最初は道路沿いの水路にぽつぽつといるだけでも感激だったんですが。
しばらく歩いて。
「うわあっ」
空と呼ぶには低すぎる場所で。
星がいっぱい瞬いているではありませんか!
ちなみにホタルは100m先です。
でも、遠目でもその輝きがはっきりと分かるんですよ。
前もって合わせたわけでもないのに、一定のリズムを刻んで。
一斉にあかりを灯すから、更に幻想的。
源氏さんは平家さんよりも強く光を放つらしいですが。
更に近づいて、彼らの作る星を堪能しちゃいました。
「火垂るの墓」の名シーンをリアル体験した気分ですね。
しっかりデジカメもって記憶したかったのですが。
フラッシュなしで撮っても上手くいきませんでした。
「これは目で楽しむものなんだろうね」と相方は言ってましたが。
確かに。
これはどんな映像技術をもったとしても。
伝えるのは難しそうなので諦めました。
なのでつたない言葉で表現してみたり。
柄になく、ロマンな感じが出てしまいました。
<ホタル>
「刹那の命」だからこそ
自分が生きていた証を
その光で
誰かの心に刻みつけるその姿が
儚くて、美しくて
愛おしい
水の流るる音
初夏の風、草の香り
やがて消えゆく灯火は
満天の星が受け止めてくれる
そして、新たな星となり
今宵も空を駈けていく