「焼肉のうま味」を表現してみよう。
「……店の主役は肉ですが、侮ってはいけません。その中にある秘められた世界を堪能しなくては……表面にじわじわと溢れる濁りのない粒々はまるで金の真珠です。それは更に熱せられ、やがて外側へはじかれて。あるものは轟々と燃えさかる火の海を、あるものは細い鉄線の上を狂ったように踊るんです。そしてあの泡が壊れた瞬間、炭火の側で熱せられたこのタレといい化学反応を起こすんですよ。熱風で上昇した辛口の醤油ベースにニンニクとフルーツを凝縮したエキス、これが蒸発した肉汁と絡まって、鼻の粘膜に何ともいえない香ばしさが届くわけで……」
今考えている話の、とあるセリフを抜粋してみました。
話全体からしてみれば全然関係ないというか、登場人物の性格を表すような場面なんですけどね(ちなみに喋っているのは男です)
あんまり食べ物を描写したことがなかったので、習作のつもりで載せてみました(あとでまた修正・加筆しますが)
読んで「美味しそう」と思ってくれたら良いなぁと思います。
2007年02月14日(水)
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