自転車くるくる。
正確には「告白」というタイトルなんですが。
複数の作家さんが告白をテーマに書いた短編集です。
その中に意外な方が書いていたので、思わず手にとってしまい。
そこだけ立ち読みで読破しました。
本屋さんには迷惑な話ですね……
私がいう意外な方、というのは本沢みなみさんのことです。
私的に本沢さんは主にコバルト文庫で書いていらっしゃる、というイメージが強かったんです。
私も何冊か読んだことがあって。
割と読みやすい文を書く人だったことは憶えてたんですね。
この人はコバルト以外だとどんな感じになるのかなぁ。
興味本位でちょっと読むだけのつもりが。
あらあらあら。
最後まで読んでしまいました。
学校で自転車を盗まれた高校生たちが他の人の自転車を……って内容は日常でもありそうな話なんだけど。
彼らの抱えている恋愛事情の背景が面白くて。
久々に甘酸っぱい気持ちになりました(いや、立ち読みなんですけどね)
こういう思い、一度はあるよね?と思わず共感。
最近、青少年たちの暗いニュースを聞いていただけに。
この作品はちょっとホッとしたというか。
いろいろ悩んでいても、前を向いている主人公達を優しく見守りたいような。
そんな気持ちになりました。
……つーか、他の作品も読めって感じな上。
最初から本買えよ、って所なんですけどね。
2006年10月17日(火)
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