ＪＡＳＲＡＣに立ち入り検査を公正取引委員会が行ったそうです。

文化庁の天下り先としても有名なジャスラックの立ち入り調査があったそうな。きっかけが事業ごとの「包括契約」をしていることがおかしいぞっていうことらしい。


包括契約とか難しい話だけど、ようするにニコニコ動画のニワンゴに「（曲は適当につかっていいけど）おまいらの会社で儲けた一部のお金をくれやコラ」っていう超適当な契約はおかしいぞ！っていう話だと推測します。


いまやニコニコ動画に自分で演奏した有名な曲（ジャスラック管轄曲）をアップロードすることがＯＫになったわけでこれはネット社会始まって以来の革命。多分そこに疑問をもった役人さんがいるってことかな。


本来曲を使った分その曲ごとに何らかの対価がないと著作権者にお金が正当に回らないというわけで、最近のネット社会はそれが崩れているわけですね。

しかし「あんたの会社がもうけた分の金を少しはくれ！」ってだけの契約だから「独占禁止法違反」なのだとすると、e-licenseとかの著作管理会社が競争を阻害されたってことにはならんと思うけど。


現状アーティストは意思と反してジャスラック登録せざるを得ないようにレコード会社が手続きを済ませてしまうそうですが、ジャスラックが独占すると権利者に分配される使用料が適正なのかが分からなくなるということが一番の問題。確かにジャスラックほど徴収がうまい管理会社はないだろうけれど、アーティストが管理会社を選べるようには少なくともすべき。

初音ミク弁理士の栗原さんが早速解説していました。
http://blogs.itmedia.co.jp/kurikiyo/2008/04/jasrac-b027.html