笑う角に光りあれ...オレステス・デストラーデ

 

 

アジアの残り香 - 2007年09月05日(水)

昨日は、定時で仕事を切り上げ、tialaとblood on wedding dressのツアー@京都を見に行く。
仕事終わりにライブを見に行くのは初めてで、それはそれは変な感じであったが、会場に行けばいつもの面々といつものように再会し、まだまだ何も終わってないなぁと再認識。


ライブは6バンドも出たこともあって、会社帰りの身にはだいぶ堪えた。
そして、ソクラテスの驚異的な音の悪さ(スーの方が100倍良い)に慄き、自分がここで企画することは一生ないかもなぁなんて思ったりしたが、それでもtialaやloser x、beer wulfのライブは素晴らしかった。
そして、マレーシアからやってきたblood〜のライブも、普段あんまり聴かないもろにグラインドな感じだったが、なかなかナイスだった。
と言うか、そういった音以上に、彼らの本気なパフォーマンスは最高だったと思う。
ああいう風に本気なライブを見る機会って、年にそうそうない。


ライブのあと、僕は先に家に帰り、しばらくしてから打ち上げを終えたツアー一行が我が家に泊まりに来た。
皆一様に家の広さに驚いていたが、こういう時のためにこの家を借りたのだから、僕は終始幸せな気分であった。


そして、blood〜のみんなのナイスすぎる人間性にも、すっかり夢中になってしまった。
彼らはまったく臆することなく、僕に矢継ぎ早に質問を投げかけくれて、とにかくpoorな英語で会話が続く。
どんな仕事をしているのか?この家はいくらだ?PS3はいくらだ?あのバンドはどうしてる?マレーシアにはどんなバンドがいるのか?などなど。
この京都のボロい貸家のなかで、マレーシア人5人に囲まれながら会話をすることなんて、この先一体何回あるだろう?


会話はいつになっても終わらず、ほとんど寝ずに朝を迎えた。
死んだように眠るツアー組に合鍵と朝食を置いて、会社に向かう。
体はとっくに限界だったが、心の中はずっと心地よい余韻が残ったまま、1日が緩やかにすぎていった。


仕事終了後、家に帰ると机には彼らからの手紙やCD、Tシャツが置いてあった。


MORE THAN MUSIC!
MORE THAN SLEEP!
MORE THAN EAT!


彼らの手紙にはこんなことが書いてあったけど、ほんとそうだよなぁと思う。
こういう関係、こういうコミュニケーション、こういう経験、何もかも失いたくないなぁ、とアジアの香りが残るこの部屋でしみじみ感じるのであった。


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