潮が焦げる匂い - 2004年02月25日(水) 有言実行琵琶湖に行く。 家の前から堀川通りを南下。 堀川五条から左折し国道一号線に合流。 大津まで15キロの看板を発見。 以前この一号線に乗って大阪まで行ったが、とにかく怖い。 後からびゅんびゅん大型トラックが抜いてくるし、空気が異常に悪い。 周りを見ても原付は僕以外に見当たらない。 それでもちょろちょろ走り続け、京都から5キロぐらい走った地点で、看板と、遠くで道が2つに分かれているのを発見する。 どうやら右に行くと「○○津」(知らない地名)、左に行くと「敦賀」に行けるらしい。 ・・・しばし困る。 一体どっちに行けば琵琶湖に行けるんだ。 とりあえず「敦賀」は違うだろ。 第一、看板に86キロとか書いてあるし。 かといって「○○津」ってどこだ。 そんなことを迷っているうちに分岐点が近づいてくる。 とりあえず左は違うと思って右に寄ろうとするんだけど、やばい交通量が半端じゃない。 間違いなく轢き殺される。 でもこっちはヤバイだろっ・・・。 あーあ・・・あ・・・あー・・・。 道はいつの間にか国道161号線へ。 地獄の比叡山くぐり。 小学生くらいの頃、遠足なんかでおっきなバスによく乗ったんだけれど、トンネルに入るとオレンジ色の光と凄まじい轟音に包まれて、会話なんかできなくなっちゃう。 あー長いなぁなんて思いながら、ぼんやり光なんかを眺めていたりするんだけれど、これをバイクで生身で体験すると、ヤバイ、気が狂いそうになる。 トンネル特有の色世界とパンテラなんかとは次元の違う音圧っていうか轟音。 その辺の耽美で轟音で○○でなんかを謳い文句にしているバンドの人は体験しに行った方がいいよ。 コンピューターから作られる安直なノイズでもなく、ディストーションペダルを踏んで獲られる音圧でもなんでもなく、人間の生命の根源を燃え尽かさんとする正に破壊的な轟音。 所在無き漂流ノイズ。 気がついたら57キロも出していて、バイクがガタガタいってるのがよくわかった。 死が僕を焦がし始めた約3分。 トンネルを何本か抜けると、「←大津」と書かれた看板が目に入って、右手には巨大な琵琶湖が見えた。 平凡な市街地を抜けて、琵琶湖の畔へ。 気のせいか、潮の匂いがする。 沢山のヨットと、湖の向こうに見える知らない山々。 目に焼き付ける気もせずに、帰ろうと思った。 別に目的なんかなかったことも思い出したし。 帰りは、比叡山を一気に上って、一気に下って。 降りた先は、造形大の近くだったから、恵文社に寄ってアックスを買って家に帰った。 まるで、何事もなかった午後みたいだった。 -
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