笑う角に光りあれ...オレステス・デストラーデ

 

 

ちんちろりん - 2002年12月27日(金)

ちんどん屋の演奏で、昼、目が覚めた。
僕の家は駅前にあって、デパートやら、ロータリーやら、ホームレスやら、
街を形作っているものは、ほとんど何でもある。
で、今日はその街を形作っている1つである、
パンチコ屋の開店告知だかなんだかの巡業があったのだ。
久しぶりにあの音色を聞いた気がした。
僕がまだ小学生の頃、自分の家の前には大きな通りが走っていて、
そこを江戸時代なかっこをしているちんどん屋が毎日のように練り歩いていた。
僕は彼らが怖くて、いつも柿の木の上に登っていたのを覚えている。
何のために彼らが音を鳴らしているのか、幼い僕には分かるはずもなかったが、
とにかく、彼らの存在は悪だった。
猥褻な着物の色と、紅を塗った唇が殊更に。
大人になった今、
彼らがただの道化であることを逆に卑下するようになっている自分がいる。
でも、あの音色は変わっていない。
あのチャルメラのような音が聞こえると、そっと柱の影から覗いている自分がいる





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