平素に在り

2005年06月04日(土) 時代

「坂の上の雲」は、とても清清しい
読後感。

今の日本の発展の原点が
あのころの、発展途上だが
完璧な軍事戦略と外交戦略で
際どく勝ち取った日清日露戦争
にある。というか、そういう
尊い犠牲の上に、現在の日本があった。

あのときは、植民地になるか、成らないか
の帝国主義の時代であり、また、第二次世界大戦
と違った、「国民の軍隊」であった。

明治時代の黎明期と今では、
時代が全く違う。
あの時代は、何かを為そうとすれば
先駆者がいないため、その分野の
一番になることが、比較的容易であった。

その分、国家の運命もその個人の能力
に負う所が大きかった。リスクが大きいようだが
まだ、「武士道精神」の残っていた日本は
私腹を肥やす人間などいなく、大きな成功を収めた。

その点、現代社会は戦後の一時代を除いて
個人が何かを始めることは、「誰かが既に
やっていた」ことをなぞる事から始まる。

だから、「NO.1にならなくてもいい♪〜」
なんて歌が、説得力を持つ。
明治時代の人間は「NO.1にならなくては
意味がない」が時代の雰囲気だった。

「上り坂を空に浮かぶ雲を見つめながら歩く」
「坂の上の雲」、あのころのシンプルで
自己犠牲を厭わない生き方を、現代で貫くことは
たやすくない。

・・・本日は妻が、バーゲンに出かけたため
子供2人と過ごす。テニス・野球・虫取りなどなど。

・・深夜TV サッカー テニスで 熱くなり


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