「坂の上の雲」は、とても清清しい 読後感。
今の日本の発展の原点が あのころの、発展途上だが 完璧な軍事戦略と外交戦略で 際どく勝ち取った日清日露戦争 にある。というか、そういう 尊い犠牲の上に、現在の日本があった。
あのときは、植民地になるか、成らないか の帝国主義の時代であり、また、第二次世界大戦 と違った、「国民の軍隊」であった。
明治時代の黎明期と今では、 時代が全く違う。 あの時代は、何かを為そうとすれば 先駆者がいないため、その分野の 一番になることが、比較的容易であった。
その分、国家の運命もその個人の能力 に負う所が大きかった。リスクが大きいようだが まだ、「武士道精神」の残っていた日本は 私腹を肥やす人間などいなく、大きな成功を収めた。
その点、現代社会は戦後の一時代を除いて 個人が何かを始めることは、「誰かが既に やっていた」ことをなぞる事から始まる。
だから、「NO.1にならなくてもいい♪〜」 なんて歌が、説得力を持つ。 明治時代の人間は「NO.1にならなくては 意味がない」が時代の雰囲気だった。
「上り坂を空に浮かぶ雲を見つめながら歩く」 「坂の上の雲」、あのころのシンプルで 自己犠牲を厭わない生き方を、現代で貫くことは たやすくない。
・・・本日は妻が、バーゲンに出かけたため 子供2人と過ごす。テニス・野球・虫取りなどなど。
・・深夜TV サッカー テニスで 熱くなり
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