かなしいうわさ
| home |日記の表紙| 前↓ | 次↑
2014年08月25日(月) |
Moreno Veloso /Coisa Boa |
妻、娘、猫をひたすら愛する毎日を経て、 広島の土石流で多くの被害者が出たり、日々発生する凶悪な事件をテレビで受けて 身を引きちぎられるようなつらさを感じるようになりました。 Moreno Veloso /Coisa Boa
ブラジルの至宝、カエターノ・ヴェローゾ。 その息子、モレーノ・ヴェローゾによる初のソロアルバム。 カエターノがメロウな気分に浸って、トロットロにとろけてる数枚に近い作風。 つまり、とてもいい。 カエターノの美声に敵うべくもないけど、どこか淋しげで、頼りなくも心にしみる、捨てがたい声をしてる。 魔法がかかったレベルの突出した1曲は無く、しみじみと良い曲が並んだ地味なアルバムになっていて、 その地味さが彼の雰囲気に合っていて、これがまたいとおしい。
ところで、最近同じnrtレーベルから出たLeo Tomassiniの「Arpoador」というアルバム、 よりトロトロカエターノに近い甘々な声質で http://www.nrt.jp/leo_tomassini/release_information_22.html (チェット・ベイカーやジョアンあたりも引き合いに出されてますね) 楽曲、演奏、アレンジ、全てにおいてすんばらしークオリティ、もう言う事ない名盤。 なのですが、 モレーノの隙が残ってる感じ、はかなげな感じ、そういったものに、より惹かれちゃうんだよな。 俺「地味」なアルバムが大好物だからな...ちょっと採点甘めかも...いやでもマジでいいです。 ところでラストに収録されているボーナストラック、はじけててメチャ格好良い曲(クラブで踊りたい!) なんだけど、アルバムの流れに全くそぐわず、超蛇足。でもいい曲。 カエターノがトロットロにとろけたアルバム、てのは例えばこれです。
今なら再発盤が1000円!タダみたいなもんだよウリャー
幸水を食べて、おやすみなさい。
|