かなしいうわさ
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2008年11月13日(木) |
パーティーとは与えること 与えないと何も返ってこない |
David Mancusoが、また日本に来る。 http://www.bloc.jp/whistleman/data/1225003663
クラブミュージックに興味がある人なら、レコ屋の12インチの棚についてるコメントなんかで 「ロフト・クラシック」なんて表現をみたことがあるでしょう。 マンキューソが長年開催し続けてきたパーティー「The Loft」で、 マンキューソがかけた音楽が「ロフト・クラシック」と呼ばれてる。
そんなに名声のあるDJなのに、彼は他のDJのように曲をミックスしない。 一曲まるまる、はじめからおわりまでそのままかけるだけ。 そして、かける曲もいわゆるダンスミュージックに限らない。 ロフト・クラシックをまとめたCD「The Loft」にも、 ドラムがなくてポコポコとした音の上に薄くコーラスの鳴るだけの曲とか、 ゆったりとしたハーモニカからはじまるのんきな曲なんかも入っている。 普通に考えると、それじゃ踊れない。 曲を尊重しつつも素材として使い倒し、ミックスし倒し、フロアをロックさせるDJこそが尊敬される。 そうではないのに、マンキューソはDJとして尊敬を集め続けている。 そして、ミックスされていない、非ダンサブルな曲もたっぷり入ったコンピCDも ファンキーで多幸感に溢れている。 なぜだろう。 音楽への...愛? うんうん。 いや、でも、本当かな。 これはちゃんと現場で体験しないときっと判らないわな。 で、日曜。行ってきます。
こちらのクボケンによるすばらしいインタビューを読むと、俺の期待がなんとなく伝わるかなー。 http://www.liquidroom.net/interviews/david_mancuso/
ロフトのスピリッツがディスコ・シーンに影響を与えたと思いますか?
「ハッハッ、スピリッツ・イズ・ガーデン。ぼくはただいい気持ちでいたいだけだ、友達とその気持ちを分かち合いたいだけ。 クラブ、ディスコ色んな名前をつけられるけど、全部同じことだよ、フレンドシップだよ」
あなたが育った孤児院でのパーティーがあなたのパーティーに影響を与えているとききましたが、本当なのですか?
「そうだよ。その時の写真を見ても今と何ら変わらないよ。風船があって、レコードプレイヤーがあって、みんなが楽しそうに踊ったり歌ったりしている」
http://www.theloftnyc.com/より
「...ぼくがパーティーで一番気にかけていたことは、経済的に違う人たちをミックスさせること。そうするといいパーティーになるんだ。 お金とは奇妙なもので人々を離ればなれにさせてしてしまう。だからお金のせいで離ればなれになっている人たちをパーティーで交流させるんだ」
曲はミックスせずお客をミックスするなんて、まぁ、粋だよな。
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