かなしいうわさ
| home |日記の表紙| 前↓ | 次↑
GLOWCUBE (音鳴ります)
面白い。ああ判った判った、とかいいながら何度やってもバネとボールが活用できない俺は阿呆。
突然だけど 初期のミーターズはえらい格好良いよね。
まず、演奏がダブっぽく乾いている。ドラムの音のスッパカスッパカした凄まじい乾き具合は無意識にキング・タビーの域に達してる。そして、サンプリングのパーツみたいなミニマルな演奏でズッポリはめておいて、ここぞというタイミングで突然出てくる巧みなブレイクで腰をくだけさせるという奇妙かつ絶妙な曲構成が変態だ変態だ。 俺でも30秒くらい練習すれば弾けそうな「ぺけぺけっぺっぺぺぺぺぺ」というフレーズをひたすらギターが繰り返したり、ニワトリの物真似を大声で叫んだりとか、相当無茶苦茶。ドラッギーですらある。テクノとかハウスとかの耳で聴けるし、ダブ/レゲエ好きにもしっくり来るだろう。 ニューオリンズ・ファンクの変態さと奥深さがじわじわと沁みてくるよ。
でも、4枚目から歌が入るようになってきて、なんだか詰まらなくなってしまった。演奏からパーツっぽいミニマルなファンキーさが無くなって普通のファンクになってきちゃって、しかも歌にもそれほど味が無い。ネヴィル・ブラザーズまで行けば格好良いんだけど、このあたりはなんだか中庸な感じ。
...と思ってたんだけど、iPodのシャッフルでたまに耳にしているうちに、少しずつ好きになってきた。よくよくアルバム通して聴いてみたら、ねっとりとしたファンクに勢いのある掛け声系のボーカルがイカすじゃないの。特に「Cabbage Alley」と「Rejuvenation」は格好良くて、ニールヤング作の『birds』のような泣けるバラードとか、じわっとくる歌からはじまって後半の乾いたジャムバンド的タフな展開になだれ込む『It Ain't No Use』、ねばっこくてブレイキンなギターフレーズが堪らん『Just Kissed My Baby』あたりは初期のミーターズには決して無い味わい。サイコー。 iPod無かったらずっと毛嫌いしてたかもしれない。iPod様々だ。
そうそう、iPodに著作権使用料が課金される可能性があるんだよね。どう考えても2重取りに思えるんだが。納得いかない。されたくない人はこういうとこで意見してはどーか。 「文化審議会著作権分科会法制問題小委員会 審議の経過」の概要 ぶんかしんぎかいちょさくけんぶんかかいほうせいもんだいしょういいんかい....
|