かなしいうわさ
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2005年01月10日(月) 378

3連休は、初日に映画を観に行った以外は家でぐだぐだしていた。

映画は「カンフーハッスル」「Jackass The Movie」
どちらも予告編の出来が最悪だったのであまり期待していなかった。体調が悪いこともあって気分が滅入っていたから、スカッとさせてくれるバカ映画ならなんでも良かった。
んで、どっちもきっちりと痛快なバカ映画で、きっちりとスカッとした。うんざりした気分がカラリと晴れた。このふたつの映画に関わった人(特にジャッカスは観客含め)ありがとう!ありがとう!とハグして回りたい位感謝したい。Last Night the Movies Saved My Lifeだよ、ほんと。




カンフーハッスル


いろんな奴が出てきてワイワイやってゴチャゴチャしてて、いろんなことが起こって、ありえないことがありえちゃう、そんなことだってまぁあってもいいよなって勘違いかもしれないけど思わせてくれる映画で、そんな映画を俺が嫌いな訳がない。もう滅茶苦茶好きだ。前半のマフィアの描き方なんて、一級の映画が持っている雰囲気がプンプンしてて本当に格好良かった。斧持ってダンスするところとか惚れ惚れしちゃうよ。カンフーで戦うシーンも、全盛期のジャッキーを彷彿とさせるような格好良さ。でも中盤以降はマトリックスなワイヤーアクション含めて途端に安っぽいB級映画に。そんなとこも含めて愛おしい。ストーリーが単純なことを批判している人が多いようだけど、単純なのに面白い映画の方が俺は凄いと思うけどねー。確かにガタガタしたストーリーだとは思うけど....
あと、チャウ・シンチーの笑いのセンスは駄目な人はとことん駄目みたいなので、「笑わせてもらい」に観に行くとがっかりするかも。日本での宣伝のされ方がもろに笑わせますよ!って感じで良くない。というか宣伝のセンスが最悪。日本の配給会社が作ってる映画のサイトなんか絶対に見ない方が良い。見るなら本国版のサイトをどうぞ。予告編もこっちのほうが全然良い。




んで、Jackassだ。

アメリカのアホ達がとことんアホな事をやって、それが切れ目無く最初から最後まで続くという映画。
これは絶っっ対に劇場で観るべきだ!「知らんもの同士が一カ所に集って、とことん下らないものを観て、とことん笑う」というのは最高に気持ちいいね!音楽のライブとかお笑いのライブとか演劇とかスポーツ観戦とかいろんなお祭りとか遊園地とかいろいろなエンターテイメントを体験してきたけど、それらのどれにもなかった恍惚感があの場にはあった。モンティ・パイソンでバカ笑いしてる観客の気持ちが判った。いままでTV版のジャッカスを観てもぜんぜん笑えなかったんだけど、劇場で観たら最高に笑えたのは、内容が面白いものだけで厳選されてたというのもあるけど、劇場でおおぜいで観たからというのが理由としてでかいと思う。だからDVD出てから部屋で少人数で観てもあんまり面白くないかも。 
隣に座っていたのが60歳は超しているおじいちゃんで、「何の間違いでここに来ちゃったんだろう...無料チケットとか貰っちゃったのかな... しらけてるぐらいなら良いけど、途中で怒って帰っちゃったりしたら嫌だな....」などと思っていたんだけど、始まってみたらおじいちゃんが劇場のなかで一番笑ってた。うはは。最後には俺と肩叩き合って笑った。隣の一人で来ていたおとなしそうな青年も凄く笑ってた。みんなみんな、笑ってた。ウィットもセンスも糞もない、ヒトとして最低最悪なアホがアホやってる、「うんこちんちん」みたいな映画で。(まぁ引いてた人もいたのかもしれませんが。) 
最高のライブを観終わった後、ステージ前から去っていく見知らぬ人と「最高だったなオイ!」とか言って握手したりハグしたりすることがあるけど、映画観ててそんな気分になったのはこれが初めてだ。流石に60のじいちゃんとはハグしなかったけど。ということで、これは是非スルーせずに劇場で観て。







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