かなしいうわさ
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日曜日、臨時収入があったので散財。臨時収入が無くてもいつもいつもいつも散財しているけどな。そろそろCDやら本やらを売りに出さないと部屋が埋まる(ノー`)埋まる まぁ地震が来て本に埋もれて死んだりするのも俺らしくて良いか。
ECD /ECDIARY 一気に読んだ。賛同できることもできないこともあるけど、手前でやるしかねえから手前でやるよ、お前も手前でやれよな、という一貫した姿勢が素晴らしい。頭をゴツゴツと小突かれるよう。
Arthur Russell /World Of Echo (初回限定DVD付) フィリップ・グラスと共にミニマリストとして活動しつつ、数々のふわんふわんしたディスコ・クラシック(Go bang!!!)を生み出したアーサー・ラッセルの幻のラストアルバムが、遂に再発。 前に出た未発表曲集「Calling Out Of Context」は、ふわんふわんふわんふわんしながらもどこか朴訥としたディスコだった。リヴァーヴのかかりまくったシンセや打ち込みの上に、ニール・ヤングに通じるナヨっとした声でゆらゆらした儚げなメロディが歌われる。別の世界で鳴っているような、不思議な、夢見心地な音楽だった。一方、この「World Of Echo」には打ち込みやシンセ音は殆ど無く、リヴァーヴかけまくりのチェロとボーカルでの弾き語りでの音作りになっている。だけど、ゆらゆらふわふわした、ここではないどこかで鳴っているような不思議な感じがするのは前作と同じだ。 音色も歌もメロディも佇まいもニック・ドレイクにそっくりだけど、ニック・ドレイクが下へ下へ潜っていったのとは正反対に、ラッセルはふわふわと上がっていく感じ。そしてそのミニマルで音数の少ない音楽はまるでダブのようにも聴こえる。ダブのトラックではバックトラックが全てふっと消えてボーカルだけになるという手法が良く使われるが(んでその瞬間がとにかく格好良いのだが)、あの数秒を1曲12分くらいに引き伸ばした感じ。 本当にすばらしい。今年のリイシュー大賞はこれに決定。
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