かなしいうわさ
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2004年10月31日(日) 348

2日分連投。



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末井昭 /素敵なダイナマイトスキャンダル
惚れ惚れする。こんな凄いことしてた人とは全然知らなかった。すごい事していて、すごい事してるんだよ俺はと本のなかでもずっと言ってるのに、まったく嫌みが無い。嫌みがない上に重みもなく、さらりと書かれている。だけどズブリブスリと胸にささる。何度も出てくるあとがきも、ジョナサンリッチマンの「アイスクリームマン」みたいで楽しいよ。芸術もお母さんも大爆発だ!





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ニック・ホーンビィ /ソングブック
「ハイ・フィディリティ」で垣間見えた音楽への愛情を、丁寧に丁寧にしたため直した一冊。ああ、そうそう、そうだよね、判る判る、と全編頷きながら読んだ。ただ、「僕のプレミア・ライフ」がサッカーに興味がない俺にはあんまり面白くなかったのと同じように、音楽バカ以外の方がこれを読んで面白いと思えるかどうかは、さっぱりわからない。このサイトを定期的に読んでもらっているようなアナタには大いにお勧め。







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レベッカ・ブラウン /若かった日々
重たい。良い本と思うが今の俺にはこの閉塞感はきつい。







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柴崎友香 /きょうのできごと
途中でむかついてやぶいて駅のゴミ箱に捨てた。よくもこんなに俺の気に食わない登場人物ばかり書けるものだ。和歌山でもどこでも勝手に行きやがれ。保坂和志がオビで褒めてる本って面白くないな。スティーヴン・キングの褒める新人も大抵つまらないが、あれと同じようなもんか。登場人物がみんな関西弁をしゃべるんだけど、これだけコテコテの関西弁をしゃべる娘は「わたし」じゃなくて「ウチ」って言うと思う。読みやすいように変えてあるのかな。






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Kreva /ひとりじゃないの
前作「音色」もそうだったけど、ワン・アイディアを膨らましてこれだけの曲にまとめてしまうというのは凄い才能だと思う。ラフにしてスムース、という良いヒップホップの要素が完璧なかたちで入っている。センスのかたまりみたいな人だ。下手なアンダーグラウンド・ヒップホップの人達が格好悪く聴こえちゃうね。








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nice man & the bad boys /the art of hanging out
BMXバンディッツや、レコードレーベル「shoeshine records」をやっているフランシス・マクドナルドの新作。shoeshine recordsではアレックス・チルトンとTFCを一緒にやらせたりといろいろいい仕事している。このアルバムにもそんなセンスの良さが噴出しまくっている。確かなソングライティング、落着いていてどっしりとしたバックサウンド、そしてフランシスの声。地味だけど、かなり俺の理想に近いロックだ。TFCの「Songs from Northan Britain」が好きな方はぜひぜひぜひ。






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