かなしいうわさ
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またジョギングを再開したんだけど、すごく体力落ちていて、全然走れない。走れなさ加減が面白い。前ならダッシュしてた坂で足がもつれて転んだりした。転ぶのも楽しい。痛いけど。
前に梅田ガーデンシネマで「誰も知らない」を見ている時に大きな地震があって、音声が途切れたので帰りにタダ券をくれた。そのタダ券で今日「らくだの涙」を見てきた。
薄味だけどしっかりダシが取れている吸い物のような、品の良いおいしい映画だった。モンゴルのゴビ砂漠に暮らすらくだ飼いの遊牧民の生活を、ドキュメンタリータッチ収めている。子どもを受け入れられないらくだの母親に、馬琴と歌で音楽セラピーを施すとたちまちに和解し、子供を受け入れてしまう。遊牧民たちの淡々としつつも超然とした暮らしぶり、どこか仙人みたいな美しく不思議ならくだたちの佇まい、そして歌と馬琴の音楽の素晴らしさを前にすると、こんな事が起きてもおかしくはないな、とするりと納得できてしまう。そりゃらくだだって泣くだろうよ、という気分になる。鬱陶しい音楽やナレーションが無いのも凄くいい。この映画を見て、たたずまいや音楽に惹かれた人は「ラッチョ・ドローム」も見てみるといいよ。
検索していたら同じタイトルの映像が見つかった。モンゴルの子供たちや女性を救うNPOの人達が作ったということみたいだけど、これは違う話なのかな。「黒いサンタ」ってやつを観てみたい。
買物
Ben Harper & the Blind Boys of Alabama /There Will Be a Light フジロックでも一緒に出てたベン・ハーパーとブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマの競演盤。全曲ブラインドボーイズ達の見事なコーラスが入っている。ベンハーパーは歌わなくてもいいのに、とすら思ってしまう瞬間が沢山ある。相性バッチリな筈なのに完全に融合しきれていない感じ。なので、ブラインドボーイズのアルバムをベンがプロデュースする位のほうが良かったんじゃないかな。まぁ、すごく良いアルバムであるのは間違い無い。愛聴しまくると思う。
The Clash /London Calling: 25th Anniversary Legacy Edition 言わずと知れた名盤が、25周年超デラックスバージョンで再発。 国内盤発売までじっと我慢...するつもりが、レコ屋で現物見たら連れて帰りたくてどうしようもなくなってしまったので輸入盤買った。普段はあまり紙ジャケ再発とかリマスター再発とか眼中に無いのだけど、クラッシュのこのアルバムなら話は別だ。1枚目は既存曲の全曲リマスター、2枚目は「ヴァニラ・テープ」と名づけられた、デモテイク集。3枚目は録音時の様子をドン・レッツが撮ったDVD。 お目当ての2枚目を聴いてみた。これはいいなぁ。ルーディ感(0152的表現)溢れる一枚すよ。全体的には、音の良いブートレグ以上のものではない曲も多いけど、聴きどころは満載。1曲目「ヘイトフル」のテンポ早めでざくざくした歌なしバージョンは座り小便モノ!カラオケもできるよ! 3曲目の「ガンズ・オブ・ブリクストン」、ポールのあのベース・フレーズのイントロで死ぬ!骨格みたいなスカスカさが絶妙!いかす! 未発表曲の14曲目がレゲエチューンで最高! 俺がこのアルバムで一番好きな曲「レヴォリューション・ロック」なんかもう殆どダブだ!等々。 コアなクラッシュ・ファンはもちろん、レゲエのすかすかした感覚が判る人にはたまらんのでは。クラッシュをきっかけにレゲエにはまった人なら絶対に気に入ると思う。
ただ、初めてこのアルバム聴く人は通常の一枚もののアルバムのほうを買ったほうがいい。はじめて聴く人には、多すぎるボーナストラックは邪魔だと思うし、はじめてこのアルバムに触れるときはそんなご大層なパッケージじゃない方が良いと思うんだ。できたら友達に録ってもらったカセットテープみたいなチープなものが一番良いかも知れんね(´ー`)ノ[‥]
あ、ボブ・マーリーのCatch a Fire(既存の音源は、他人が白人マーケットに受け入れられやすいように勝手に編集したもので、オリジナルのジャマイカ・バージョンはこのデラックス・バージョンでしか聴けない)は例外的に最初からデラックス買ったほうが良いとおもいます。
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