「桝田省治のシナリオ作法」 某方にご紹介頂き(いつもありがとうございます!)なるほどなあ、と思ったのでペタリ。ちなみにこの日の日記を読んで下さってのご紹介でした。 ゲームのシナリオライターさんのおっしゃることですので全てを小説の場合とつき合わせて考えるのは難しいですけど、「最初に見せたいものを」「他とのバランスが大事」「ウケるシナリオの構成要素なんて数100パターンしかない」というのは私も同意です。 ちょうど微妙な連載中なので「生贄」の話をしますが、あれはぶっちゃけ「触手エロが書きたい」だけで始めました。ですが前に最初に書いたのをさらしたことがありますけど; 何も考えないで書いてたらどんどこ話がずれました。どう考えても「触手」よりもっと重たいテーマがメインのヤな話になりそうでした。大体締め切りに間に合わなさそうでした(微笑)。 ですので急遽話の筋を超単純にして、キャラ設定も同じく単純にしました。言っちゃなんですがカシアスもジードもすごいステレオタイプなキャラだよね…と思いながら、「いいよもう触手エロが大事なんだよ」と自分に言い聞かせて書き上げたような気がします。 でもそれが逆に良かったのかもしれません。「触手エロ」という設定を女性向ではあんまり見たことなかったんで、それ以外に特異な設定を放り込むと誰もついて来れない話になってたかも…。 「大きな嘘をつく時は小さな真実を混ぜるといい」という言葉をひそかに大事にしてるのですが、強烈なネタを一個話に入れる時はそれ以外の要素はあんまり火遊びしないで堅実にやった方が無難そうです。……いや、「全部」とかは「やっちゃえ」と思って何もかもやってしまいましたが。すいません。 後話を超単純にした分色んなところに適当に空白が残ってたんで、続編を考えるのは楽でした(笑) だけど連載始める前に走り書きしてあったノアルの設定:「前法王のことが好きだった」はやめて正解だね自分。なぜそういう方向に走ろうとしてたのですか? それでえーと、強引に冒頭の桝田省治さんの話に戻りますけど、この方は「リンダキューブ」「俺の屍を越えていけ」等特異なシステム・特異な設定・特異なキャラですごいバランスのゲームを作る人です。「ああ、さすがにアレ作った人の言うことだなあ」と感心してしまいました。 「リンダ」に出て来た殺人サンタを見て、これ絶対キリスト教圏じゃ売れないだろうなと思ったことをなつかしく思い出しました。動物が一々キモくて「こんな種を保存したくない」(*「リンダ」の目的はすい星の衝突による消滅の避けられない惑星で、保存できる限りの動物の生体サンプルを集めまくって衝突前に逃げること。つまりノアの箱舟。出てくる動物は「犬」「カバ」など名前だけは地球のものと同じだけど、見た目は「犬…?」「カバ!?」という感じ)と思ったことも。 「俺屍」のオープニングで、不細工な鬼のモンスターがおねえちゃんに「私を好きにして下さいませ」と繰り返し言わせるシーンでソ●ーチェックはちゃんと働いているのかと不安を感じたことも。 お元気そうで何よりです。割と本気で尊敬してます。
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