前に「見たい」と騒いでた「カンフーハッスル」、シスター1と観て来ました。以下ネタばれ含みの感想です。興味のある方のみ反転でどうぞ。 しょっぱなしばらく、手斧? での惨殺シーンが続いてびびりました。マフィアチックな人々が、紳士然とした格好で斧でガスガス。ボスは一際イカれた感じのジェノサイダーで、彼と手斧持った部下たちの踊り狂うシーンでオープニング終了。無茶苦茶だなおい! しばらくそんな感じで斧持った人たちの乱暴狼藉が続きます。主人公、出は完全に手先の器用さ以外何もないダメ男です。その対比がいっそ清々しいぐらいです… その後斧持った人々が豚小屋砦に襲撃をしかけ、住民の何人かがカンフーで追い払い、結果もっと強い刺客を呼び込むことになり……ここから大家夫婦がマフィアんとこに殴りこむとこまでは、めくるめく「ありえねー!」戦闘続きで小野上さんハァハァ。琴? 引く二人組の、音が実体化する攻撃が面白かったです。受ける側はすごく痛そうだったけど。大家のおばちゃんの「獅子の咆哮」もかっこ良かったし! が、いよいよ覚醒主役が出てくるラストバトルが地味でした。いや地味じゃないんだけど、成層圏ぐらいまで飛んだりするしさ。でもなんで地味に感じるんだろう、と思ったら、ラスボスのじーさんに派手なエフェクトを伴うような攻撃がないからだと気付きました。 名前に「火」が入ってたんで、絶対炎系の攻撃を出すはずだと思ったら全然違ったので逆に驚いた。しかもカエル……余談ですがシスター1はカエルが大嫌いなので、「ああ今絶対隣の妹は引いている」と確信しながら画面を見ておりました。 火、それも赤い火は非常に画面映えするので、それ系の大技があっち側からも出たらよりめちゃくちゃでその分スカッと終わったような気がします。後主人公の「踏んづけて足先をつぶす」攻撃は、すごく効果はありそうだけどすごく地味な技じゃないかと……中盤の派手派手バトルが長かったせいもあって、最後がちょっと弱く感じました。 それと主人公にくっついてた弟分、「いつ活躍するんだろう」と思ってたら特に何もしなかった。か、彼と砦にいた半ケツ青年はいてもいなくても別に良かったんじゃ……ヒロインは主人公の動機付けになってるから、出番が少なくても一応納得したんですけど… 私的に中盤までの盛り上がりに燃えた作品でした。面白いんだけど、もう少し人数を絞ってアクションのめちゃくちゃ度を上げてもらった方が良かったかも。 これの予告に流れた「ネバーランド」が気になります。
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