突然母が「ハリポタが見たい!」と言い出したので、昨日の夜急にレイトショーに行って来ました。ついでに前に試写会に連れてってもらった「キング・アーサー」といっしょに感想をば。以下ネタばれ含みの反転トークですので、興味のある方のみどうぞ。 「アズカバンの囚人」から。うーん。 あちこちで聞いた感想の通り、かなあ。私は原作でのこの話の最大の見せ場は、「父の親友との間に、ハリーが初めて親子間にあるような愛情を直接感じる」。要するにシリウスが一番大事なキャラだと思ってたんですが、どうも彼の印象が薄い。出番の多さの関係で、ルーピン先生の方がハリーと親しいように見えました。ロンのネズミの人の話があっさりバレて、芋づる式にシリウスのことなんかも同じシーン内でバレるんでそう見えるんだと思います。 サブタイそのまま、「アズカバンの囚人」であるシリウスとその周りの人たちをメインに構成し直したらもっと面白くなるような気も。ハーマイオニーは相変わらず美少女でハァハァしましたが、彼女とマルフォイのやり取りをちょっと削ってメインストーリーに当てても良かったのでは。前半の日常描写の密度が濃かったので、あそこで時間取り過ぎたかなあとも思いました。迷子の魔法使いを迎えに来るバスのシーンなんかも、伏線になるわけでもないんだしばっさり切っても良かったんじゃ。スピード感のある面白いシーンではあったんですけどね… とりあえず原作、せめて映画の1・2は見てないと訳が分からないんじゃないかと思います。なんであいつが動物に化けてた、とか、名前を言ってはいけないあの人とかの説明がないんで。映画というより、小説の挿絵として見るといいかもしれません。 続いて「キング・アーサー」。聖剣エクスカリバーの使い手として知られる伝説の王・アーサーをファンタジーではなくより史実に近く描く、というのがウリの一本。 これもなあ……お●ぎが「役者が地味」と言ってましたが確かにあんまり派手ではない。個人的感想で申し訳ないが、アーサー役の人が特に地味だったような。ランスロットがラテン系派手で軽めな色男風で、話の出だししばらくも彼の視点で進行するので、ランランが主役なのかと思って見てました最初。 他の円卓の騎士たちもちゃんといるんですが、家族愛の巨漢のおじさんと途中で死んじゃう人以外のキャラ立ちが微妙。どうも編集でその辺ばさっと切られてしまってるような印象で、最後まで誰が誰なんだかよく分からなかったよ… 王妃グネヴィアたんたちを助ける辺りまでは結構入って見れたのですが、その後猛スピードで最後の戦いに入り、後はめくるめく戦闘でいつの間にかアーサーとグネヴィアたんの結婚式、という感じでした。ちゃんと史実と伝説の両方をある程度知ってる人なら脳内補完できるかもしれないけど、私には無理だったごめん。マーリンは役に立ってるのか立ってないのか。 後、ランランとグネヴィアたんの不倫? は有名な部分だと思うのですが、映画のランランは何かにつけ未来の王妃様をちらちら見てるだけの引っ込み思案です。仲間の騎士の子供を見るたびに「それ俺の子だ」とかずっと言ってたのにバカ! 意気地なし! とどうでもいいところで突っ込んでいました。ていうか私が彼の仲間の騎士だったら、自分の女は絶対お前には教えない。「お前のかみさんと仲良くしたい」とか始終言ってるランランでした。ある意味新鮮なランスロット像だった。 次は「マッハ!」が見たいです。
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