某お姉さまの日記に触発されて。 私は「世界観など細かい説明不足多し。キャラクターは強いけど」と評されることの多い書き手です(微笑み)。 私自身自分で読み返してみて「いつ・どこで」が分からんと思うこと多々。「誰が・何を・どうした」はそこそこ書き込んであるんですが。なので最近は出来るだけ時と場所を意識して書くようにしてます。建物や風景の写真見てイメージの蓄積に努めたりして。それでも抜けるけどネ! ところで私のキャラクターの立て方は割と単純で、「二人一組」で「水と油」がほぼ前提です。熱血漢には冷血漢、真面目な人にはいい加減、頭脳労働派には肉体労働派。本当に分かりやすいな。 それで持ってる価値観を正反対、とまでいかずとも対立的なものにすると、それぞれの個性が強く前に出ることになるかと思います。よっぽど従順で、人の言いなりになってるようなタイプはまた別ですが。でも本当にそこまで従順なタイプ書いたことない気がする… 基本的には「ケンカすること」が前提のキャラ立てです。ある状況になった時、どんな反応を見せるかといったことがつまりは個性というものなのだと何かで読んだのですが、「怒り」は一番端的に個性が出ると思うので。自分の価値観に否定的なものに出会った時、人は怒るものですから。何に対してどう怒るのか書くと、その人が何を大事に思ってるのか大体分かるような気がします。ちょっとひねれば精神的弱点を書くのも簡単だし。 「火花散る」というのは対立を示す際の常套句ですが、昔私の大好きだったパロ小説作家さんが「火花」という小説を書かれていました(多分分からないと思うのでタイトルそのまま出してしまいますが;) 元がバトルもののパロで、メインの二人はライバル関係にありました。その二人の間で散っていた「火花」が、片方の置かれた状況が変わったことにより消えかけてしまいます。それを取り戻す、というのがお話のテーマだったのですが、すごく興奮して読んだことをよく覚えています。互いに譲れない価値観の中で繰り広げられる葛藤が苦しくも鮮やかで、読んでてくらくらしました。 私は「火花」が好きなので、ほのぼの・穏やかな話に通常あまり心惹かれません。完成度の高さよりそこに「火花」があるかどうかで好き嫌いを決めてしまっているところもあります。職人劇的完成度の高いお話ももちろん好きなのですが、失礼ながらどんな悪文でも構成がめちゃくちゃでも「火花」と後「オリジナリティ」があれば個人的評価は高いです。だから私がたまにお勧めしたりするものの、大体はそういうものです。
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