足枷。


触れられないから無意味だなんておもえない。
いつでも傍にいられないから無意味だともおもえない。

気持ちや想いはもっと深いものでしょう?

ちぃは、昔“あの人”に恋に似たようなものをして、
そのときに自分の無力さが歯痒くてすごくすごくおもったんだ
『言葉で抱きしめることの出来る人になりたい』って。

離れていても、大切な人を護る言葉を紡ぐことが出来たら
距離も時間も関係なんてなくて、いつだって抱きしめられるのに。

ほんとのところ、
ちぃの心はもぉ誰にも揺れたりするはずがなかったんだ。

一生、ひとりでずっと淋しくても、ちぃは。
たったひとりで生きてかなくちゃならないんだって。
なんの疑いもなくおもってたんだ。
だからやっぱりちぃは、あのとき彼、に。救われたんだっておもう。

あのね。だからね、別にぃぃよ。



愛してくれなくたってぃぃ。ほんとだよ。



淋しくなっちゃうときもあるけど、いじけちゃうこともあるけど、
だけどちぃはもぉ愛してもらえなくたってぃぃよ。
たぶんきっと、どうしたって暫くは消えそうにないから。
愛されなくたってちぃは想ってしまうから。

見返りはもぉ十分。
呪縛から逃れることが出来たのは、間違いなく彼がいたからなの。

なのにちぃは、彼になにひとつあげられなかった。

今更ちぃの想いを通じて彼になにかできるなんておもわないけど
でもそうだな、愛し続けることでみせてあげられたら、って。
世界中でたったひとりになることだけはない、って。

彼がこの先、誰かを信じることのできるようになる足がかりに。


邪魔はしたくない。
求めたりはしないから。


ちぃは、ちゃんと云わなくちゃっておもう。
ただ、好きなんです、って。
それだけは知っててもらわなくちゃって、おもう。

話したいことは山ほどあるし、顔だってみたいんだ。
もぉ一度、一緒にいることが出来たらって、心からおもうんだ。

でもそうじゃなくて。

元気にしていますか。笑っていますか。
抱えてる荷物は、今も相変わらず重いのですか。
ひとりぼっちになってはいませんか。


しあわせにしていますか。


ちぃは、
やっぱりきみと出逢えてからずっとしあわせなんだとおもいます。

本当に心から人を愛する気持ちを知ることができたから。
2006年11月27日(月)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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