一昨日、はじめて落ち着いて向き合って話せて。

「なにに対しても感情がもてない」

「相手との関係、事実はあるけど、気持ちがついていかない」

って、そう言われたの。

「もう一度ちゃんと付き合いませんか」ってね、

ちぃははじめて、正面きって告白したんだよ。

だけどね、保留・・・なのかな?

受け入れてもらえなかったや。

でもちぃは待ちたい。

もう、抱き着いても手さえまわしてくれなかったけど。

あやすみたいに頭をぽんぽんって。

もう抱き締めてもらえなくても、ちぃはゆぅきの傍にいたい。

ひとりじゃないんだよって、教えてあげたいっておもった。


でもね、今日。

昨日約束してたから、久々にちゃんと逢って。

普通に。

エレベーターのなかでもキスしてくれなくって、

お部屋入っても抱き締めてもくれなくて。

すごい、それが現実だった。


ずっとしてあげたかったことして。

ぜんぜん嫌なんかじゃなくて、なんだか嬉しかった。

彼のいろんなことが。


だけどあんなに足りない気持ちだったのもはじめてだった。

物足りないわけじゃなくて、ただ虚しかった。


一度しかキスしてくれなくて、

一度しか「かわいいよ」って言ってくれなくて、

「好きだよ」なんて、

一度も言ってくれなかった。


こんなときまで冷静なんだね。


ひとつになって、あたしはただぎゅって背中を抱き締めて

そのときにちょっとだけ涙が出た。

愛しさと寂しさがぐちゃぐちゃに混ざって、

だけどやっぱりなにも言えなかった。




寂しい。



苦しい。



切ない。




どうしてあんなに誰より近くにいるのにそんなことおもうんだろう。

薄れたゆぅきの心が手にとるようにわかって

それがそんな気持ちにさせるのかな。


あたしは彼のなんなんだろう。


精一杯の欲求だった“抱き締めたい”っていう

ちぃのいつものジェスチャーにすら、反応が冷たくて。

「ちょっと待って」って。

後ろ向いてシャワーもひとりで浴びてさっさと出ていって。


あたしにも、心はあるんだよ。


抱き締めてくれなくたってぃぃ。

だけどねぇ。

背中だけは向けないでよ。お願いだから。


要らないんならそうはっきり云って。

ほしいのはベットであたしを抱き締めるだけの腕なんかじゃない。
2006年06月07日(水)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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