すれ違ってた心。



ずっと彼を不安にさせてきたのはちぃだったの。



ちぃにとって、自分がなんなのかわかんなくなった、って。

他の男友達となにが違うんだよ、同じじゃん、って。

ちぃのこといちばん知らないのは自分なんだよ、って。



ゆぅきはずっとそうおもってたんだ。
ちぃはゆぅきにずっとそうおもわせてきたんだね。



ゆぅきからの連絡ばっかり待っちゃう自分が嫌で、
いろんな気持ちのバランスがとれなくなってきてて、
携帯の電源オフにした。あの日。
ちぃにとっては、いつもの自分をなんとか保つための方法。


だけどそれは、ルール違反だったね。


ゆぅきにはなんにも言えなかった。

嫌われたり負担におもわれるのが怖くて言えなかった。
どこまでが彼のいう“身勝手な欲”になるのかって考えると
どんどんわかんなくなっていって、余計言えなくなった。

さくちゃんばっかりに話してた。

いつも下らない話ばっかりだったけど、
たまに口をついて出た不安に、いろんな意見をくれた。

「なんでそれをちゃんと言わないの」って怒られもした。

でもね好きだと想えば想うほど、
どんどん簡単なことすら言えなくなっていった。

どうしたらぃぃかわかんない寂しさを、なんとか埋めたくて。
彼の気持ちがどこを向いてるかわかんなかったのに、
その現実を受け止めるのが、感じるのすら怖くて仕方なかった。


気持ちを伝える相手は、たったひとり彼だけだったのに。


どうしよう。

噛み合わないまま廻ってる歯車が。
2006年05月28日(日)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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