光なんてみえないから。


あたしはずっと下ばかり向いていた

手を繋いだまま


あるかもしれない落とし穴に

落ちてしまわないようにって怖がってばっかりで

だからいつも下ばかり向いて歩いた


時には繋いだ手をふりほどこうとして

時には縋りつこうとしながら

それでも  その手の先をみてなかった



下向いて笑って


下向いて泣いて


下向いて怒った



いつもいつも

下ばかりみていたあたしは

繋いだ手が離れていくのをみるのが怖かった

落ちてしまうのが

2006年05月25日(木)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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