大好きだからね?


ゆぅきと一緒に遠くまでショッピングに出かけて、
高速乗って帰ってきて、夜は一緒にお仕事。

その帰り道、「疲れた」って。
そんな顔してるから、どうしたらぃぃかわかんなくて。
でもあたしは彼を心から穏やかにしてあげられる、
彼のための言葉なんて持ってなくって。
手を強く握り直すことくらいしかできないあたしが
歯がゆくて、すごく無力に感じてしかたがなかった。

車降りる前、いつもみたいにキスして抱きしめて、その後。

はじめてあたしの方から「好き?」ってきいたの。
彼は「大好きだよ」って答えて、様子の違うあたしに
「急にどうしたの」って言って笑った。
だから「あたしも好きだからね?」って、答えた。

ゆぅきは珍しく照れてて、
それで恥ずかしそうに「ありがと」って笑った。




あたしが目の前にいたって、あたしを見てなくて、

一緒にいても、彼は時々ひとりになる。

寂しくなんかない、って。

言ったら嘘になるの。




彼は彼だし、絶対にあたのしのものにはならないって、
そんなのはもぉとっくに知ってるよ。

それでも、ほんの少しだってぃぃから
一瞬だって構わないから彼を労わってあげたいとおもうの。

彼の荷物を分けてもらうことはできないのかもしれないけど、
それならその荷物を抱える彼の腕ごと、抱き寄せてあげたい。

ねぇ。いつだって、ちぃがいるからね。
2006年05月13日(土)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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