遠回りの散歩。


夜、めずらしく急にマキからのメル。

様子がおかしいって、すぐにわかった。
意地っ張りで頑固なマキがちぃに頼ってくるのは、
もぉどーしようもなくなってるってゅう証拠だから。

メイクも直さないで、雨の中、車走らせてマキを迎えに。
なににも構ってる暇がないくらい、早くマキに会いたかった。

泣き腫らした目のマキがコンビニのガラス越しに笑って。
「どうしたの、大丈夫?」って、それしか言えなくて。

フロントガラスには幾筋もの雨の跡が残って。

マキがぽつりぽつり、話す声が涙声になっていくんだ。
ちぃは「うん、うん」って聞いてるだけなのに泣けちゃって。
途中、ふたりしてよくわかんなくなっちゃった。
本気で別れの危機とか、そんなんじゃないんだけれど。

マキの話しを聞くうちに光景が浮かんできて、
それと同時に、色んなシーンがフラッシュバックして。

「泣き顔を見るのが、なにより辛い」って、そう言うから。

ちぃは、男の泣き顔が許せない女の子だったんだ。
どんなに好きだと思ってても、泣かれると冷めて別れるくらい。

でもね、あの日、あの人の泣き顔を見て、痛くて。
なにもできないのが辛くて、はじめて、感じた。
マキの気持ちすっごくわかって、苦しくてたまんなかった。

一通り話した後、結局、答えははじめから見えてるよね、って、
さんざん話した後なのに、言いながらふたりして笑った。


「好きだから、別れられるわけなんてないんだ」


マキの彼氏さんは、ちぃの知る友達の彼氏のなかでNO.1なの。
基本的には地元だけれど、あの人と同じ立場にいる人で。
昔、さんざん遊んだ反動なのか、すごく真面目。
だけど、その真面目さが余計な問題を作ったりもするんだよね。
今回のことがいい例。良いんだか悪いんだかだね。

そいえば、水面下でちぃへの紹介話しが進んでたらしいんだ。
マキの彼氏さんのお友達でちぃに合う人がいるんだって。
すごく一途で性格良くて優しくて、顔もかっこいいんだって。
うーん。それを聞いて、ちぃは思わず言ってしまったよ。

「ちぃが性格良い人となんて付き合えるわけないじゃん!」

って。マキの彼氏さんに顔向けできなくなる・・・(苦笑。
そしたらマキが笑いながら、

「ちぃが本気で好きになればいいだけじゃん!」

って言ってた。それが難しいんだなぁ(笑。
でもマキの彼氏さんはちょぉ乗り気みたい。うーーん。
一応、考えとくっては言っておいたんだけれど。

でもまぁ、しばらくはマキたちが大変だろうからね。
そのうち流れてくでしょう!(笑。

とにかく、マキが笑顔になってくれて良かった。
きちんとまた元通りの仲良しカップルに戻ってくれるといいな。
2005年05月23日(月)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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