深さ。


彼はあんまり賢ぃ人じゃなぃし、忘れてしまっただろう。


初めて会って、初めて触れたあの日のこと。

車の中から困ったように笑ったあのとき。

不機嫌な顔で振り返ったあの横断歩道。

ごめんね、ごめんねって何度も書かれた手紙。

最後に見せたあたしの泣き顔。


きっとぜんぶ忘れてしまったけど、悲しくなんてなぃよ。

苦しくたって寂しくたってあたしが覚ぇてるから。

粉々に砕けた欠片を集めて泣きたぃわけじゃなぃ。

ただ、ぃつまでも捨てなぃで一緒にぃたぃの。

きらきらしてたあの思ぃ出たちと、ずっと。


だから余計に苦しくなるのかな。
2004年09月09日(木)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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