きっと大丈夫だから。

今日は学校。明日からテストだ。
あれ以来、マキとはいたって今まで通り。
何事もなかったみたいに、2人で笑ってる。

好きな人の話も、少し出来るようになったよ。
それでもやっぱり、反応はだいたい、

  「ふーん、あっそ(笑)」

って、少しだけ唇を尖らせて。
あたしは苦笑いして、怒ったフリ。
でも今は別にね、平気なんだ。
だってマキは、自分自身で分かってるんだって。

あたしがホントは、悲しいんだって事。

だけど、マキも、感情を抑えられなくて。

マキはいつもニコニコしてて、
どこでも、誰にでも、凄く好かれちゃうコなの。
周りはいつも、あたしと一緒に居る事を不思議がってる。
あたしと居るよーになって、他のコから

『最近、付き合い悪くなったよね』

とか嫌味も言われるみたいだけど、
マキはそんな事、気にする様子もなく。

それがね、凄く嬉しい。
だってマキは、いつもニコニコしてて、
みんなに優しくて。
それはドコか少し、作り物みたい。
だけどそんなマキが唯一、感情を表してくれる。
それがね、凄く凄く、嬉しいんだよ。

あたしも、マキの事ちゃんと分かってるから。
だから、もう大丈夫。大丈夫だよ。
もう少ししたら、離れ離れになっちゃうけど、、、
それでもきっと、あたし達は大丈夫。
2003年01月27日(月)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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