決心。

今日は学校へは行かなかった。
昨日泣いたせいで、目なんて開かないくらい腫れて。
何する気力も起きない。
泣いて、泣きつかれて寝て、起きたらまた泣いて。
1日中、ただその繰り返し。
お腹減ったとか、今何時だろうとか、どうでもよくて。
もう思い出したくないのに、
昨日の事が、頭の中で、ぐるぐる回ってる。

前にケンカした時は、ただ嫌われたくなくて、
必死に気持ちを偽った。
だけど、今回は違う。
あたしが最後にあなたと視線を合わせたのは、
精一杯の反抗だった、あなたを睨みつけた、ほんの数秒。
絶対、泣き顔なんて見せたくなかったから。
あんたの前だけでは、涙を堪えてたのに。

泣きじゃくるあたしを見つけて、謝るあなたの声さえ、
怖いと思ってしまった。
抱き締めようとするその腕さえ、怖いと思ってしまった。
もう、終わりだね。
あなたが言った通りだよ。

  『もう、嫌んなった?』

うん、もう、ダメみたい。
ごめんね、愛してくれたのに。
あたしだって、大好きだったんだよ。
でも、これ以上、傷つくのは嫌なんだ。
もう信じる事も出来ないんだ。
自分を護るには、それしかないんだ。
もう、あたしの気持ちを偽るつもりはないから、
だからあたしは、笑顔を偽る。
あなたの前だけでは。
さよなら、大好きだったよ。
それと、ありがとう、ヒロトくん。

2002年12月02日(月)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

My追加