トリの罵詈雑言
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2004年08月30日(月) 『キャバクラの経済学』

初刊発行が1999年2月末と、私がまだ田舎のハナタレ高校生だった時期だから驚きだ。
昨年の2003年9月に19刷が発行された。
まぁ隠れたビジネス書というか、電車通勤中など暇な時間をつぶす読み物としては最適だ。且つ、2000年〜2002年にかけて、全国津々浦々の大学では卒論の論題として教務部に提出されたというからビックリだ。我が駒澤大学もその例外ではないらしい。

筆者は数人の著名な経済学者の言葉を巧みに利用しながら、マクロ・ミクロの視点でキャバクラを考察している。私のようなヘタレ経済学部生が知っているような経済学者(例えばジョン・メイナード・ケインズ)を引き合いにだしながら、
キャバクラがなぜこの不況の時代に強い業種なのか、キャバクラのビジネスモデルが一般サラリーマンに対しても有効なツールであることを余すことなく教えてくれる。

しかし筆者の論理を借りれば、冒頭から最後まで出てくるケインズは
キャバクラを肯定する立場をとっていることになる。
約100年近く前のキャバクラを知らないケインズがどーして
キャバクラ肯定派をとることができるのか不思議でならない。

何より『情報・経済ネットワーク論』というゼミに所属していた
私からすれば、キャバクラは、そこに集まる『情報』と
お客とキャバ嬢、キャバ嬢と別のお客、同じキャストを狙うお客同士、キャバ嬢とホスト、ホスト(キャバ嬢)とブランド、という『情報とお金』をとりまく
『人的ネットワーク』の関係を考察する方が大変興味深いと考える。

キャバクラの提供するサービス・マーケティング方式ではなくて、
キャバクラを介する『お金と情報』にこそキャバクラの面白みが
あるのではないでしょうか?。

と、むずかしいコトばかりを考えるよりも、
やっぱお姉ちゃんに会いに行く方が楽しそうですね♪

次回、部の今後について話し合うときは、
キャバクラで会議を開いたら、案外いつもよりも具体的・現実的な
アイディアが出てくるかもしれませんよ??(笑)。
(↑コレは冗談です。)


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