安美ちゃん通信
恋乃



 必修漏れで考えたこと

最初にこのニュースに触れた時には、真っ先に『本末転倒』と言う四字熟語が頭に浮かびました。でも軽々しくこの言葉を使って皮肉に笑うには、かなりオオゴトだった。

当事者の学生がインタビューに答える中で、省かれてしまった教科を『余計な』『無駄な』としきりに言うのが気になった。高校は受験に必要な科目だけを教えるところとして期待された、期待に応えた。
でもそれじゃあ塾、予備校となんら変わらない。大検とって、受験科目だけ勉強してればいいじゃん。
何のために高校に入ったの? 何故高校を選んだの? 高校って、何?
人間的にも、一般的に高校生活を過ごす15〜18歳と言う超多感な時期に、それも受験科目しかない、と言うのは勿体無いと言うか、損害じゃないかな。
ラジオで、文化祭の思い出と言うお題についての投稿で
「何か大きいことをしようと、花火屋さんを何件も回った。
ある花火屋さんが、その心意気に応じてくれて、しかも直前になって更にナイアガラをサービスするから校長先生に許可とって来い、と言ってくれた」(要旨)
とあったのに、司会者さんが『これが高校生活です』みたいなことを言っていた。
私も本当によい話を聞いたと思う。

確かに地方では予備校が少なくて中央(と言う言い方は気になるけど)との落差格差があると言う現実はある。私も地方で過ごしたことがあるから、それは分かる。でも、1日朝日新聞の声欄の投稿の中にあった昔の高校生の台詞に、真実があるんじゃないかな
「受験は個人的なこと。自分でやります。授業は先生方のお考え通りやって下さい。その方が面白いし、この学校に入った甲斐があります」

すごいよ。この台詞を言った時点でこの高校生は完成してると思う。脱帽。大学なんて、未成年のうちに入らなくてもいいじゃん。
実際、大学の多い地域に住んでいるけど、最寄り駅付近ではマナーの悪さが目立って、「所詮○○大だから」とか、勉強より人間性をどうにかして欲しい、と言う声をよく聞きます。
今は社会人枠だの生涯教育だので大学も多様化しています。前出を言える人間を育てることこそ目標とすべきですよね。



私は私立の短大卒です。創立2年目で、当時は高校の教科書をちゃんとやっていれば合格できるレベルでした。

2006年11月04日(土)
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