どんぐり1号のときどき日記
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2010年08月03日(火) 「東京静脈」と「東京静脈R」

 昨日届いた「東京静脈」と「東京静脈R」を見る。どちらも監督は野田真外だが、前者は押井守が監修となっている。

 ちなみに「東京静脈」はわずか11分の作品だが、六本木ヒルズのオープニングイベント「世界都市展」で上映されたものだ。都心の川を移動するだけなのに、それによって東京というものが垣間見える作品になっている。ソフトは3面スクリーンもしくは各アングルを選べる。
 なお「東京静脈R」は、「東京静脈」を逆ルートで撮ったもので、こちらは21分弱だ。

 本来河口付近に栄えた都市は例外なく川の町なのだが、東京は本当に川を見えないようにしてしまった。見事なまでに川の痕跡が見られないような形にしている。だからこそ改めて川を通ると新鮮な光景となるし、また東京という都市がどんな発展をしようとしてきたのかも見えてくる。そう言う意味でもこのソフトは貴重な題材になっているし、押井監督の作るアニメの面白さが判るはずだ。
 
 しかし素晴らしいのは、「東京静脈」における川井憲次の音楽だ。「東京静脈R」が、まついえみこによる似たようなサウンドなのに、まるでイメージが違うのである。映像はどちらも同じ人が撮っているのに、音楽でこうも変わってしまうのかという良い見本だろう。

 こうなると「東京スキャナー」も欲しい。六本木ヒルズ3階で売っているらしいが、さて、どうしたものか。


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