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■ 計算できない女
仕事初めは例年になくユルい雰囲気。
昼にもならんうちから先輩方は雑談で
お題はベタに、紀香＆陣内。
五十路を目前にした独身の先輩は
どれだけワイドショー見てるねんと思うほど
あれこれ情報を仕入れていて
「求婚されて『お供します』ってええなぁ。
私も使いたいわ〜」とか好きなこと言ってる。
ええ、どこへでも行ってください。
その年でプロポーズされて、ついて行く先は
一番近くて墓ちがうのかと思ったけど黙っておく。
隣に座る50歳そこそこの教員は
藤原紀香の関西弁が良かったらしく
「親しみがあって好感度アップね〜」とニコニコ。
そこで私が「それって計算やん」と思った瞬間
今年、不惑を迎えるバツイチ教員（美人）が
隣で「あれは計算やわ〜」とつぶやいたのでビビる。
現役のオンナには、あの計算がわかるのだ。
オトナ二人は藤原紀香の衣装がステキだったと
きゃあきゃあ盛り上がってるんだけど、
うちの夫婦があれを見た瞬間の感想は
「いくよ くるよみたいな衣装やな」と・・・。
どやさ。
有名なブランド物らしいけど、やっぱりどやさ。
先輩たちは盛り上がり続ける。
「年も身長も年収も下の男と結婚できるのは
自分が稼いでるからやわ」とか
「指輪が2500万で特注ってすごい」とか
「3歩下がってついていくって古風で素敵やねー」
とか盛り上がり方はあまりにも素直。
ああ、そんな風には思えない。
女優も文化人路線もパッとしない藤原紀香が
妥当なところで手を打ったんやって。
出世度は別にして、陣内は食いっぱぐれない。
別に見てくれもヘンではない。
それどころか陣内つながりで吉本から仕事をもらい
そのうち奥様キャラで新しい仕事も出てくる。
ばっちり、使えるオトコやないの。
陣内のやってる朝のＴＶもしつこいぐらい婚約ネタで
ある意味プロに徹してる。
３歩下がってと言うのも
今は古風な女の気分に酔っていて
陣内が浮気したところで「芸の肥やしになるなら」
とか言うて器のデカイ女ぶりたいねんて。絶対。
指輪もヘタにブランド物にしたら
後々、他の人と比べられるやん。
もしもそれで負けたら気分悪いわなー。
私にしたら計算ミエミエ。
オットも友達もバツイチの先輩も、
このカップルは計算づくだと言っている。
で、それが悪い事だとは思わないし
ある意味当然の事だとも思う。
この意見を聞いたら、いい年して純真な先輩は
そらもうひっくり返るかもしれんけど
女はいろんな意味で計算できんとね。
ええ、私達がヨゴレで僻んでるだけかもしれません。
2007年01月08日(月)
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