毒茄子
レガお君



 麻酔でグッタリ

1週間終了。

今週は2日しか働いてないのに
とっても疲れた気分で困る。
実習にも行ってなくて
学校でひたすらレポートの添削。
今日は学生のアセスメントを
コメントをつけて煮詰める。

さすがの珍回答がいくらかあって
なかなか和んだ気分で過ごす。
問い「全身麻酔をかけると
身体にどんな作用がでるか」
答え「ぐったりする」
はい正解。っておい。
みんな知恵を絞って必死なんだけど
最初の提出ではあるが個人差も歴然で
さぁてどうするか。

朝の電車の中で隣に座った人が
ゴソゴソと本を取り出す。
ホームで私の隣に並んでるときに
「見たことがある人だなぁ」とは
思ってたんだけど
彼女が取り出した本を見てわかる。

本は心理学の教科書で
彼女はうちの進学コースの学生。
出版社もうちの学校のモノだし
見たことあるというのは
彼女の入試面接を他の教員と一緒にした。

家庭のある彼女は電車の中が唯一
ゆっくり本が読める時間なのかも。
導入のところから読み始めて
ペンで何箇所か印を入れていく。
よく「予習と復習」っていうけど
本当にやってる人を初めて見た。
私自身小・中・高・短大と
予習と復習をきっちりやった記憶がない。

一生懸命教科書を見てる彼女の隣で
私は居眠るか携帯メールのどちらかで
まぁこちらが教員だとはバレそうにないから
普段どおりにのんびり過ごす。

一度社会に出てから看護の道を選び
目的目標をしっかり持ってきている
「オトナ学生」のやる気に勝るものはない。
が、過去にレギュラーの学生で
ベッドメーキングの練習を
90回近くした学生がいたらしい。
成績はトップだったんだけど
職場では長く勤められなかったらしい。

確かに90回はちょっと異常で
シーツとの摩擦で手の皮がむけそう。
本当にそこまでしないといけないのか
そこまでやらないと安心できないって
ある意味判断に問題があるように思う。
真面目では表現しきれない生きにくさとか
頑張っても自信がもてない自己概念とか
大勢の生身の人間相手の職場では
自分を貫き通すのは難しそう。

何事も程度が肝心。

2004年05月07日(金)
初日 最新 目次 MAIL


My追加