毒茄子
レガお君



 患者は甘えたらあかんの?

朝から臨床指導者にムカつく。

学生の受け持ち患者が眠前と明け方に
頻繁にナースコールを押すらしい。
で、用事はというと
「カーテンを開けてくれ」
「布団をズラしてくれ」といった内容。
排尿も看護師介助にお任せで
「看護婦なんだからそれぐらいしろ」と
言ったとか言わないとか。
昼間は自分で排尿してるという患者さん。

指導者は「患者さんは甘えてる。
私達から見たらもっと出来るはずだけど
全然やる気が無くてコールも多い。
学生さんも指導という目的があるんだから
日常生活の動作について
もっと自分で頑張るように言って欲しい」
って。

言いたくないです、そんな事。
どうしてナースコールが多いといけないのか。
自分たちが困ってるだけなんじゃないの?
だいたい個室で一人で寝てる患者が
甘えだしてADLが落ちるなんてザラにある事で
それってその裏にある淋しさとか不安とか
患者の感情に目を向けないまま
「自分でやれ」では何の解決にもならない上に
患者にしたら「わかってくれない」って
ますます気分がコジれると思うんだけど。

患者はスタッフの見立てどおりのADLを
達成しないといけないのか?
原因不明の低蛋白で腰椎の圧迫骨折もあって
思うように動きにくい患者に
重たい布団を持ち上げられるだろうか?
一人で個室にいて淋しくて誰かの顔を
見たくなる事もあると思う。
それを家族の面会を増やすとかもしないで
患者だけ頑張れって?

だいたい「カーテン開けてくれ」って
深夜の朝イチで検温に行ったら
環境を整えるという視点では
患者さんは言わなくてもカーテン開けて当たり前。
「排尿介助も頻繁で」って言うけど
患者さんのパジャマを見たら上下の模様が違う。
どうしたのか聞いたら「おしっここぼした」って
本当に看護師が毎回介助してたら
そうそうパジャマにおしっこをこぼすわけが無い。

自分たちが言いにくい事を
学生に言わせようったってそうはいかない。
患者さんと話をしてたら
現に看護師への不満はあるらしい。
腰椎圧迫骨折がある状態でレントゲンを撮るのに
看護師は患者さんを車椅子に乗せて
家族に「行ってらっしゃい」って。

骨折したてで痛がってる患者にそういう対応?
そういう積み重ねがあって患者さんは
「ここの看護師はサボってる」と思ってて
それは至極真っ当な解釈だと思う。
だから排尿介助の時に患者さんが
「それぐらいの事はやれ」って言ったとして
確かに看護師も気分は悪いだろうけど
患者さんだけが悪いわけじゃない。
自分たちも患者さんに色々言わせるような事
やってるっていう自覚ってないの?

と言う事で私も学生も
スタッフの言い分には全然納得がいかない。
「スタッフが決めてる目標と
患者さんのしようと思ってるADLに
ズレがあるんですね?」って
暗に「あんた達が勝手に決めてるんだよ」
っていうメッセージを込めて話しても
「そうなんですよ」ってあっさり答えるあたり
本当に何も気がついてない。

ターミナルケアに力を入れてるとか言いながら
患者の気持ちなんて全然わかってない。
自立も大事だけど患者さんがその気にならなければ
本当に「看護師が楽をしたいだけだ」と
思われてもしょうがない。
色々勉強してるとか研究してるとか言うけど
実践に活きなきゃ何の意味も無いのに。
学生は学生で混乱してるからフォローが必要。

いかにやる気にさせるかが腕の見せ所だと思うけど。

2003年10月28日(火)
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