毒茄子
レガお君



 お葬式で考える

今日はお葬式。

一緒に仕事してる先輩教員の
お父さんが亡くなってお葬式に出かけた。
先輩は嫁に出たひとり娘なので
喪主は故人の奥さんである先輩のお母さん。
今まで臨床にいて、
亡くなる人は沢山見送ったけど
亡くなった人がおうちに帰ってからの事は
本当に全然知らなかった。

近所の人がどっさり集まってきて
順番にお焼香して、喪主にご挨拶して・・・。
最後、出棺の前に先輩がみんなの前でご挨拶。
お葬式に参列しながら
今まで見送った患者さんひとりひとりに
こういうお別れの場面があったんだという事に
いまさらながら気がついたりして。
でもお葬式だけに来て、
亡くなった人が死ぬまでにどう生きてたか
知らない人もいるんだろうなぁ。

お葬式の間、祭壇の写真や遺族を眺めながら
「私のお葬式はどんな感じだろう」と思った。
祭壇の写真の顔を私に変えてみて
「看護婦してたら白衣姿の写真とか
飾って貰えるかもしれんけど
今は何着せられるんやろう」とか
誰が来るかなとか奴らは泣くだろうなとか
ぼんやり考えてた。

という事を帰りの車で話したら
「普通自分が親の葬式出す所から考えへん?」
と不思議がられてしまった。
確かに、先輩が挨拶してる時は
「私も長女だからああやって挨拶するんだな」
とは考えたけど、それよりもずっと前
お式の最中は自分の葬式で頭が一杯だった。
変かな???

夕方からいさお君とごはん。
いさお君はあまりお酒が飲めなくて
でも私は「ごはん」と言えば「居酒屋」
しか思い浮かばない脳の回路で
今回もいさお君をお酒につき合わせてしまった。
いさお君の友達は「ごはんに行こう」
という事になると気を使って
スシローに行ったりするらしい。
お酒が飲めないのに姫路から車でやってきて
お酒に付き合わされて、申し訳ない。

ご飯食べて(飲んで)話す。
前よりはちょっと突っ込んだ話もして
穏やかでおとなしそうないさお君も
結構芯が強かったり
それなりに自信家なとこもあるみたい。
途中、いさお君の仕事の愚痴も入る。
私は私で今日、昼間に葬式に行って
自分の葬式の事を考えたというような
一般人ウケしにくそうな話をしてしまう。

門限があるという事にしてるんだけど
いさお君はちゃんと時間を気にしてくれてる。
送ってもらった帰り際、
「じゃあね」って言ったら何も言わずに
じっとこっち見てるいさお君。
ヘンな感じだから車のドアを開けて
「じゃあね、おやすみ」と勝手に?車降りてくる。
いさお君は、それなりに盛り上がってるみたい。
私はというと、いさお君に悪い印象はないけど
好きという気持ちはまだない。

いさお君が帰ってからメールがきた。
「今日は愚痴聞いてくれてありがとう。
普段はこんな事、人には言わないんやけど
何年も前から知ってるような感じがして
話したんやろうか?
一緒におったら楽しいから時間が早い。」
ということらしい。
私はそんな「前から知りあいな感じ」はない。

これでこれから恋愛感情は出て来るんだろうか?
ずっと魚が好きだったから
人を好きになり始めというのが
どんな感じなのか見事に忘れてしまった。
そんな事、本当は考えてもしょうがない。

私は私のペースで。

2003年06月14日(土)
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