|
|
■■■
■■
■ したかった仕事
めでたく復職。
通勤途中でタケから「頑張れメール」。 いっつも朝方まで起きてるくせに 8時前に起きてメールくれたのを 素直に嬉しく思う。 昨日のうちに情報収集は終わってるから 余裕を持って仕事に入る。 サポーターにスニーカーは足元がデカくて アンバランスだけどしょうがない。 久々に皆様に会うので、 失礼の無いようにフルメークで出勤。
みんな色々声を掛けてくれる。 1ヶ月ぶりに会う部長先生は 人がカンファレンスしてるのに 嬉しそうにちょっかいかけてくる。 さすがに左足を蹴る勇気はないらしく 元気な右足をガシガシ踏んでくる。 こたちゃんは私を見つけるなり 「おお〜!」と近づいてきたと思ったら 私の肩をモミモミと 触りたいだけ触って去っていった。
今日から呼吸器チームに復帰。 いきなり自分がプライマリーになる 患者さんの入院受け。 患者さんは外来での経過に不満があるらしく 話しながらポロポロ泣いたりする。 精神的にはかなり不安定で 医療不信もありそう。 予定されてる治験なんて 到底受け入れられそうにない。 で、普通のケモをする事になる。
久し振りにする肺癌患者の入院受け。 精神状態とか家族背景とか ひとつひとつの情報を組み合わせて 患者さん像のアウトラインを作っていく。 まるでパズルを組むように楽しい。 外科の時は術前や再発への不安とか 一生懸命情報を取ったところで 医者も看護婦もいまいち食いつきが悪く 何か役に立ってる実感が全くなかった。
OP適応について話すカンファレンスで 看護婦が患者のメンタルを理由に OP延期を提案したら 口出しするなと怒鳴り散らしてたウロ医者。 呼吸器は患者が一生懸命話して 看護婦が拾った情報をちゃんと汲んで 治験の可否とか治療方針が決まっていく。 そこには患者と家族と看護婦と医者と みんながちゃんと参加して 物事が決まって行ってる。 そのプロセスに参加してるのが楽しい。
いちおう3科を回って 肺癌ケモへの愛を再確認した私。 今日がいかに楽しかったかを 後輩に長文メールで送りつける。 同じ病棟でも、なんでこんなに楽しかったり イヤだったりするのか、この際 じっくり考えてみようと思う。 誰もが楽しく仕事できたり、 誰もが元気を無くす要因のヒントがあるかも。
私が職場に復帰してヒマになったタケ。 昼過ぎと夕方にメールをくれてた。 寝る前にやっと電話にたどり着く。 ヒマなタケは求人誌見ながら 私のことを考えてたらしい。
「仕事もしてなくて、お金もないから 派手には遊びに連れて行ってやれないし そんな俺がしてやれることって何やろう って考えたんや」とか 「めっちゃ好きって言うより ひたすら大事に思うねん」とか ほんまか?って聞きたくなるような事を 開けっぴろげに言うタケ。 今までの経験で素直に喜んだり 信じられない私。
復職一日目はパニック回避。 夕方からはカルテ回収のふりをして CT室までなじみの技師さんに 復職の挨拶をしに行ったりした。 魚には会いたくなかったから会わず。 昨日夜の情報収集はバレてないから 周りにはそれなりに涼しく働いて帰った印象。 カッコいいと思ってもらうためには それなりに隠れた努力も必要。
お仕事は楽しい。
2003年02月12日(水)
|
|
|