Endless SHOCK@帝国劇場 |
2023年05月10日(水) |
来年も同じメンバーでやってくれたらいいのにな と書いていた2022年。 叶いました。 いや、叶わざるをえなかったでしょう。
今年のEndless SHOCKは、4〜5月の2か月公演のうち 前半は勝利とビバさん 後半が北山くんと歌穂さん そしてなんと、本編・Eternalのダブル上演と、、 コウイチ、欲張りすぎ! そんなの全部観たいけど、観れないよ!チケ取れないよ!
FC先行は、友だちがなんとか1公演取ってくれて 一般発売で2公演もぎ取りました。
今日は一般で唯一のA席 帝劇公演は電子チケットだから席がわからなくて不安だけど A席だから、振れ幅なくて逆に気楽なもん。
個人的には、2020年2月以来の帝国劇場。 平日の昼だというのに後ろの端までびっしり満席 席に着くとオケピで準備してる様子も少し見える位置 この生演奏がEndless SHOCKの迫力よ。すごいんだ 生演奏が大きくなって暗転すると背筋が伸びる スクリーンに北山くんの名前が出ると ひときわ拍手の音が大きく鳴って、 またこの場所に帰ってこられた喜びと期待に全身が包まれる。
煌びやかなステージにオールキャストがおりてくる 去年のヒロミツは赤髪だったけど 今年は自然な髪色のまま 前髪は長めに分けていて右側だけ耳にかけてる。 ダンスもキレキレなのはいつも通りだけど あの重心が下に重い感じが和らいでいるというか 座長や越松までとはいかないけど、しなやかさ感じられる。
去年私が観た博多座公演は、幕開け2日目だったからか より一層SHOCKカンパニーに馴染んだヒロミツを感じた。 しかし博多座から1年経ってないんだよ? 1年以内にこんな、成長?進化?深み?増すものですか
大劇場からの誘いがくるシーン ここからもう身体がこわばってきてしまう。 ここで初めて声を荒げるヒロミツだけど 基本的には感情を噴出させないのがヒロミツなんだよね
ブロードウェイのライバルのソロ曲MOVE ON 衣装も北山くんに似合ってて、かなり北山ソロ曲ぽいんだけど 歌い方がちゃんとヒロミツになっててびっくりした。 ミュージカル俳優の、ヒロミツの曲だ、これは。 ヒロミツだって舞台のセンターが務まるというか コウイチとの二枚看板なんだな、と思える演目。 激しいけど、放つだけではない、抑えて魅せる側面さえある。
そしてsolitaryのあと、楽屋のシーン 言い争ってしまったあとに コウイチとヒロミツの心情を歌う曲もいい ふたりが別の歌詞に分かれてうたうところ お互いのかみ合わない気持ちがそれぞれ聴こえてくる切なさ。 本当、去年よりずっと切なかった だって憎み合ってるんじゃないからふたりとも 良い舞台を作りたい、もっと、っていう気持ちは同じなのに。
一幕のクライマックス 2階席後方からは舞台の全景が見渡せる 太鼓が鳴る中、あの大階段が中央へどう動いてくるか全て見える もう止めよう、あんな悲劇が起きてしまう前に、 とShow Must Go On丸無視の感情が心の底からわいてくる。 やめてくれコウイチ、なんで、どうして、止めてくれ 階段を転げ落ちたあと 血だらけで階段を這い上がってくるコウイチを見るヒロミツの顔 どうして、なんで、何が起きてしまったのか 怯えているとも取れる表情に胸が締め付けられ 衝撃と絶望に叩き落されるのだった(私の感情が) トータル4回目なのになんで毎回つらいんだよこんなに!!
毎年観てるファンの方々のメンタルはどのような? 私なんでこうも毎回つらいのか。
二幕の方が怒涛なのもわかってるから、ここで落ち着いても無駄。 雨の中、懺悔し、怯え、打ちひしがれるヒロミツ シェイクスピアの物語を通して 追い詰められ苦しみもがいていく コウイチとライバルが入れ代わったり 同じ台詞を重ねるところがまた素晴らしい見せ方だなと思う。 ふたりの関係であったり、ライバルの内面での葛藤が迫る。
そうしたライバルの葛藤や懺悔まで見た後に ちょっとコミカルにコウイチが再び現れる。コウイチ〜 そしてHigherでマツザキ!味方じゃないのかマツザキ!おい! と毎回同じことに憤る。
楽屋へ戻り リカがコウイチの現状を訴えるシーン 去年よりも切なく感じたなあ リカの涙声、ほんとうにこの子はコウイチを慕ってる その上で一番つらいことを発してるんだよね。 コウイチがもういないことを受け入れられないヒロミツも つらくて切なくて感情移入が止められない
みんなでフィナーレへ向かう気持ちがひとつになって コウイチとヒロミツが背中合わせで太鼓を演奏し終わったあと オールキャストでの群舞には、涙が溢れた。眩しくて。 これが観たかった やっと、志し同じくしたカンパニーと一糸乱れぬダンス コウイチとヒロミツ、そして北山くんが この輪の中に居られること、目の前で感じられること 考える前に視界が滲んでいて この世界が、ずっとずっと続いてほしい、と思ってしまう。
そのあとラダーフライングかな。 2階席ですから、素晴らしかったですコウイチの降臨 舞い降りてきたというか、神々しいとはこのこと。 コウイチのフライングはどれも神、妖精。魔法使い
夜の海にキラキラと光の粒になって消えていく 物語はわかっているのに、切なく眩くて、消えないで、 とマスクの中で声にならない言葉を飲み込むだけ。
胸がいっぱいになる こんなに切ないのに、瞼の裏には眩しいほどの光が残っている それはコウイチのカンパニーが持つ輝きと 夢をあきらめない若者たちの眩しさ そして、何年も紡ぎ続ける、実際のカンパニーの皆さんの情熱 その一片に、ヒロミツの持つ哀しさも情熱も込められていた 感じたものすべてを どんなに小さくても、溢さずにもっていたい。 このステージに込められたものすべて。
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