だれもよせつけられない 異臭を放った宝石。 |
2005年06月01日(水) |
今日から6月。 衣替えですか。私には関係ないけど。 首相のクールビズより スペ中でのヤスヤスの衣替えの方がグッときた。 だって可愛いんだもん。
夕方から暇だったので 先日CATVでビデオに録っていた 「誰も知らない」を見た。
是枝監督の作品は テレビドキュメンタリーを見たことあるだけで 映画は初めて見た。
実際の事件がモチーフだったり カンヌで柳樂くんが賞取ったり なにかと話題だけは知っていたけれど。
いやほんとにすごい作品だと思った。 子供たちの本当に素直で 無垢な表情も大人な表情も YOUが演じる母親の悪びれない身勝手さも 淡々としていて なおさらに深く見入ってしまう。
季節の変化と同時に 本当に子供たちも変化していくようすが 実に丁寧に描かれていると思った。
無駄がない。 最初のうちに出てくるいろんなシーン、 ネタバレになるからあんまり言えないけど 子供たちが手にしているいろんなアイテムが いちいち後で効いてくる。 撮り方は極めてドキュメンタリーっぽいのに そういうとこは本当に 演出力というか脚本力というか編集力というか すげえなーって思った。 まあ全部監督がやってんだけどね。
初めてみんなで公園に行くシーンが好き。 あの玄関に靴を並べてあげるとこ含め。 母親に捨てられて子供たちだけで生活するなんて 考えられないくらい苦しいのに 子供たちは 本気で自分たちだけでなんとかしようとしてて 不幸ぶることもなく 笑って普通に生きようとしていた。 頼むからもっと泣いたりしてくれよ って思うくらい。
挿入歌の「宝石」がね またクライマックスにすごく響くのよ。
氷のように枯れた瞳で 僕は大きくなっていく だれもよせつけられない 異臭を放った宝石
ハマりすぎだからまじで。
誰も知らない子供たちは 私のすぐそばにもいるのかもしれない。 誰もが知ろうとしない子供たち。
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